ニュース
チエル、語学学習支援システム「CaLabo MX」の機能を改善
2025年3月6日 08:30
チエル株式会社は、クラウド型語学学習支援システム「CaLabo MX」をVer.6.0にアップデートすると2025年3月5日に発表した。今回のバージョンアップでは、日々の授業で生じる課題を解決し、教育現場で役立つ改善を盛り込んだ。
CaLabo MXは、「聞く」「話す」「読む」「書く」に特化した語学学習支援システム。授業時間外の学習やスマートフォンでの利用、BYOD(個人所有のパソコンを授業で使用する)に対応しており、授業支援機能も備えている。
新機能の1つとして、アンケート機能の改善が挙げられる。アンケートの回答時刻が表示されるようになり、アンケート機能を利用した授業中テストで誰が早く回答したかをすぐに確認可能だ。教員がテストの進行状況をリアルタイムで把握できるほか、回答が遅れている生徒をサポートしやすくなる。
さらに、録音した結果をテキスト化し、自分の発音がどのように認識されたかを視覚的に確認できるレコーディング課題では、録音時の言語を16言語から任意に指定できるようになった。これにより、英語以外の言語で録音テストを実施したり、通訳の授業で訳を録音して教員に提出したりすることができる。
従来のCaLabo MXでは、学習者モニターやURL一斉送信、メッセージ送信、グループ会話、インカムの機能を活用するために専用のエージェントプログラムが必要だった。新バージョンでは、操作ロック機能以外でエージェントプログラムが不要となり、インストール作業の負担が大幅に削減される。
また、CaLabo MXはクラウド型学習管理システム(LMS)の「Moodle」とシームレスな連携が可能だ。Moodleからクラス情報や履修者情報を取り込むことで、教員がクラス設定の手間を省くことができる。さらに、CaLabo MXで作成した語学学習の課題やアンケート、小テストなどをMoodleから直接起動して配信できるため、学習管理を効率化できる。
チエルは、CaLabo MXを利用する教員から寄せられた声を今回の機能改善に反映しており、今後も製品やサービスの開発・バージョンアップに反映していくとしている。特に、新学期から利用できる新機能として、課題指示欄の文字数制限廃止や穴埋め問題でのカッコごとの正答率集計機能などを実装する予定だという。