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AIで英文要約を評価し例文を提示、チエルの語学学習・授業支援システムをバージョンアップ

チエル株式会社は、語学4技能学習システム「CaLabo MX(キャラボエムエックス)」、およびオンライン授業支援システム「CaLabo Online」(キャラボオンライン)をバージョンアップし、AIを使った新機能を搭載したことを発表した。英文スクリプト要約をAIで評価することが可能になり、学習者は自分のペースで繰り返し英文要約を学べるほか、添削業務などが効率化され、教員の働き方改革につながる。

CaLabo MXは、語学4技能の「聞く」「話す」「読む」「書く」に特化したクラウド型の語学学習システムで、ノートPCやスマートフォンなどのモバイル端末で利用できることが特徴。主に高校、大学の英語などの授業で活用されており、聞いた言葉をそのまま話す「シャドーイング」や聞いた言葉を書き取る「ディクテーション」、「語彙テスト」など授業に必要な各種機能を提供している。

今回のバージョンアップの内容は、下記の通り。

①英検のリニューアル対策に使える「英文スクリプト要約」

「英文スクリプト要約」は、マイクロソフトのクラウドサービス「Azure OpenAI Service」を活用し、英文スクリプト要約を診断してもらう機能。学習者が入力した英文要約に対し、AIが評価と適切な例文を提示する。

大学入試一般選抜の英語の外部検定で多くの受験生が活用する実用英語技能検定(英検)では、2024年度から2級以上の級のライティングに「要約問題」が追加される予定となっている。同機能を活用することにより、学習者は好きな時間・場所で対策できる。

『CaLabo MX』の新機能「英文スクリプト要約」

②学習者の「CaLabo MX」画面をレスポンシブルデザイン対応に

学習者の「CaLabo MX」画面をレスポンシブルデザイン対応にし、使用する端末の画面サイズに適切なUIを実現。モバイル端末やスマホ(iPad/iPhone/Android)で学習する際に、スクロールや各種ボタンが押しやすく、使い勝手がさらに向上した。

また、視覚障害者などの利便性向上を目指し、『CaLabo MX』をTab、十字キー、Enter(Space)といったキーボード操作および「スクリーンリーダー」操作で完結できるようにした。視覚障害者は、イヤホンなどを使いながら、音声ガイドに沿って学習できる。

画面をレスポンシブルデザイン対応にして使いやすく

③「複数名対応型」評価シートで教員の負担を軽減

「複数名対応型」評価シートにより、1回のシート配布で、複数名の評価が可能に。評価結果の画面には、各発表者のクラス平均評価点や先生評価点が一覧で表示される。そのため、教員は1つの画面をチェックするだけで、計40名の発表者がどのように評価されているのか把握できる。また、クラス全員の評価が終了した時点で、学習者本人も即座に結果を確認することが可能となり、苦手分野の克服など次の学習目標が立てやすくなった。

「複数名対応型」評価シートで教員の負担を軽減