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通信遅延の解消で授業を快適に、兵庫県高砂市がキャッシュ機能で学校のICT環境を改善

株式会社YE DIGITALが、兵庫県高砂市教育委員会における「学習者用デジタル教科書キャッシュ機能」を搭載した学校ネットワークアクセス管理装置の運用状況を発表

株式会社YE DIGITALは、同社が提供する「学習者用デジタル教科書キャッシュ機能」を搭載した学校ネットワークアクセス管理装置「NetSHAKER W-NAC(以下、NetSHAKER)」を高砂市教育委員会が採用し、小中学校16校における運用状況を2025年7月2日に発表した。

同市では、児童生徒にChromebookのLTE版を配布していたが、デジタルドリルの動作が遅いことや頻繁なOSアップデートによる回線負荷が課題となり、根本的なシステムの見直しが必要となった。

そこで、2023年9月からNetSHAKERの導入を進め、学習者用デジタル教科書キャッシュ機能でデジタル教科書やドリルを使った授業が支障なく進められることを確認。正式採用の決め手となった。導入から2年近くが経過した今でも、NetSHAKERの利活用が進んでいるという。

同機能は、デジタル教科書配信プラットフォームから取得したコンテンツをNetSHAKERに一時的に保存。児童生徒が同じコンテンツにアクセスする際に、保存したコンテンツから応答させることができる。

キャッシュしたデータを読み込むことで、回線の負荷が軽減

同市の小中学校では、教材の読み込み時間が早くなったことで、美術や音楽など画像や映像を多く使う授業においてスムーズな進行が可能に。頻繁に行われるOSアップデートも一斉に処理できるようになり、全端末が常に最新でセキュアな状態を保てるようになった。

キャッシュできるコンテンツとして、Lentranceやみらいスクールプラットフォーム、まなビューアなど、複数のデジタル教科書配信サービスに対応。また、一斉アクセスが発生しやすいMicrosoft 365 Copilotの更新プログラムや、NHK for Schoolのコンテンツ、ChromeOSとWindowsの更新プログラムなどでスムーズな閲覧や実行が可能となるとしている。