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小中学生の不登校支援にメタバースを活用、広島県福山市とNIJINが教育効果を検証

株式会社NIJINが広島県福山市教育委員会と連携し、メタバース空間を活用した不登校の小中学生支援プログラムのトライアル運用を開始

株式会社NIJINは、広島県福山市教育委員会と連携し、メタバース空間を活用した不登校の小中学生支援プログラムのトライアル運用を開始した。

同事業では、数か月のトライアルを通して、同社が運営する「NIJINアカデミー」の教育プログラムを実施し、不登校の小中学生に居場所の提供や学習支援を行う。トライアル期間中は、子供たちの活動参加率やメタバース教育の効果を検証する。

福山市には、不登校の小中学生を対象としたフリースクール「かがやき」が3カ所に設置されており、通室する小中学生が同プログラムの活動に参加できる。帰宅後は、各家庭の端末からNIJINアカデミーのオンライン授業に参加可能だ。

NIJINアカデミー活動の様子(オンライン授業・ホーム体育)

同事業の実施により、不登校の小中学生は福山市の支援員による対面でのサポートに加え、NIJINアカデミーが提供するプログラムへの参加が可能となる。同アカデミーは、メタバース校舎内で全国各地の不登校の小中学生と交流をする取り組みを進めることで、子供たちに社会的自立を促す機会を提供する。

現在、同アカデミーには全国30以上の都道府県から約150名の小中学生が参加している。同アカデミーのカリキュラムは、「多層的な心理的安全性」「一流教師による対話的な授業」「子供主体のプロジェクト」が柱となっており、2024年7月現在で、希望する生徒の9割以上が在籍校の出席認定を獲得しているという。