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小中学生の約7割は「ネッ友」がいる、中学生は「素の自分が出せる」と回答
2024年8月19日 09:30
ニフティ株式会社は、同社が運営する子供向けポータルサイト「ニフティキッズ」にて、「ネッ友」に関するアンケート調査結果を発表した。ネッ友は、インターネット上で親交があり、現実世界では接点のない友人を指す。
調査対象は、小中学生を中心とするニフティキッズの訪問者で、実施期間は2024年6月11日から7月15日。「ネッ友がいるか」「ネッ友とトラブルになったことはあるか」などについてアンケートを実施し、2,547件の回答が寄せられた。
アンケートの結果、全体の69.6%が「ネッ友がいる」と回答。小学生と中学生を比べると、中学生の方がネッ友が多いことがわかった。
ネッ友と知り合ったきっかけについては、小学生の約半数が「ゲーム」と回答。中学生は、1位の「ゲーム」と2位の「LINEのオープンチャット」が僅差という結果になった。そのほかは、小説サイトやカラオケアプリ、チャットサービスのDiscordなどが挙げられている。
続いて、ネッ友がいると回答した児童生徒のうち、「会話をしたりDMで個別に連絡するネッ友がいる」と回答したのは、小学生が64.8%、中学生は79.8%。また、全体の16.2%が実際にネッ友と会ったことがあるとわかった。2022年の調査結果と比較すると、中学生では5%増加している。
「ネッ友と実際の友達、どちらの方が居心地がいい?」という質問には、全体の52.7%が実際の友達と答えた一方で、中学生はネッ友が50.4%と半数をやや上回る結果になった。
「実際の友達が居心地が良い」と回答した小中学生は「直接会って話せる」「信頼できる」の2つが理由の上位に。一方、「ネッ友の方が居心地がいい」と回答した理由については、小学生が「直接関わりがないからこそ相談できる」、中学生は「素の自分を出せる」が1位となった。
また、「ネッ友と関わることでいやな思いや怖い思いをしたことはある?」という質問には、全体の25.8%が「ある」と回答。主に以下の事柄が挙げられた。
- 1回でもけんかをしてしまうと縁を切られ、悪口などをいわれた
- ありもしないうわさを流されてLINEのオープンチャットでいろいろな人から責められた
- いきなり告白されて、怖くてブロ解(相手をブロックした後、すぐに解除することで相手に自分のフォローを外させること)したけれどDMが止まず、しつこかった
- 繰り返し性的な話題を投げかけられた。
- 「僕は君の小学校を知っているよ」と脅され、怖い気持ちになりました
けんかや誹謗(ひぼう)中傷などのトラブルに巻き込まれたといった声が挙がり、つきまとい行為や犯罪に発展する危険性が伺える。また、「同い年といっていたから電話したら、実はおじさんだった」など、子供を装って相手が年齢を偽るケースもあったという。
年齢やコミュニティに関係なく趣味の合う人とつながりを持てるのがネットの利点だが、相手がどのような人かわからないため、「おかしいと思ったらすぐにブロックする」など自衛しているという児童生徒もいた。
さらに、「ネッ友と付き合ったことはある?」という質問には、全体の24.4%が「ある」と回答。「実際にネッ友と会ったことがある」と回答した児童生徒は14.3%だったことから、実際に会わずにネッ友と付き合うケースがあることがわかった。
一方で、「ネッ友と付き合ったことがない」と回答した児童生徒のうち83.3%は、その理由に「告白したこともされたこともない」を挙げている。「会ったこともない人と付き合うと危ないから」など、相手を警戒する意見も多く集まった。また、「付き合うならリア友がいい」「ほかに好きな人がいる」「あくまで友達としか思ってないから」などの声も寄せられている。
ニフティキッズでは、児童生徒の相談に同世代が答える「キッズなんでも相談」や、インターネットを楽しく安全に使うための「わが家のインターネットルール」を作成できるコーナーを設置し、保護者や教員に向けた情報提供を行っている。