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小中学生の約4割がAIを宿題に活用、ニフティキッズ調査

ニフティ株式会社が、同社が運営する子供向けサイト「ニフティキッズ」で実施したAIに関する調査結果を公表

ニフティ株式会社は、同社が運営する子供向けサイト「ニフティキッズ」で実施したAIに関する調査結果を5月29日(木)に公表した。調査は2025年3月18日から4月14日にかけて実施し、小中学生を中心とする訪問者から1,430件の有効回答を得ている。

【調査概要】
アンケート実施期間:2025年3月18日(火)~4月14日(月)
調査機関:自社調査
調査対象:小中学生を中心とする「ニフティキッズ」訪問者
有効回答数:1,430件
調査方法:インターネット調査

調査によると、74%の小中学生が「AIに興味がある」と回答した。AIで思い浮かべるものとしては、ChatGPTやSiri、Alexaのほか「配膳ロボット」や「お掃除ロボット」などのAI搭載ロボットが挙げられている。一方で、「賢くて、何でもできる反面、人間の活動や仕事を奪っているイメージ」という回答もあった。

74%の小中学生が「AIに興味がある」と回答

AlexaやSiriといったAIアシスタントの利用を確認する設問では、小中学生ともに8割以上の人が利用したことが「ある」と回答。AIアシスタントの普及率が高いことが判明した。

AIアシスタントを8割以上の人が利用経験あり

ChatGPTを使ったことがあるかを聞いたところ、「ある」と回答した小学生が50.7%で、中学生は62.5%という結果となった。ChatGPTのアカウント登録には13歳以上という制限があり、18歳未満の場合は保護者の同意が必要であるため、AIアシスタントに比べて利用経験のある人が少ないと同社は推察している。

ChatGPTを利用したことがある小学生は50.7%で、中学生が62.5%

「学校での学習や宿題にAIを使ったことがあるか」という設問では、小学生は36.6%、中学生の44.6%が「ある」と回答。小学生よりも中学生の方が学習や宿題にAIを利用している割合が高いことがわかった。

中学生の約4割が「宿題などでAIを利用したことがある」と回答

具体的には、ChatGPTに作文の構成や文章の訂正を依頼するほか、Copilotによる数学問題の解説、Siriでタイマーのセット、ChatGPTやGeminiで宿題の丸付け、声でわからない言葉を調べるなど、学習時の補助利用が多い。ただし、「作文を作らせた」など、「AIに宿題を任せた」といった回答も寄せられている。

音楽や画像などを生成するAIの利用経験については、小学生は43.3%、中学生は52.2%が「ある」と回答した。

音楽や画像を生成するAIは、全体の4割が「利用経験あり」

一方でAIを使う際のルールについて、約9割の小中学生が「決めていない」と回答。ルールが決まっている人に内容を聞いたところ、「宿題に使わない(解説はOK)」「アイデアをもらうまでにとどめる」「提出する文章は自分で書く」など、AIの活用を補助にとどめる内容が多い。

約9割が「AIを使う際のルールを決めていない」と回答

最後に、どんなAIがあるといいかを聞いたところ、「一緒に遊んでくれたり、相談を聞いてくれるAI」「いろんなことに答えたりするだけじゃなくて、本当の友だちのように話せたらいい」「その日に合わせたおしゃれを教えてくれるAI」など、「友だちのように接してほしい」という意見が多く寄せられた。