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AIの「ジブリ風イラスト」で創造性は育つ?Surfvoteで意見募集中、途中結果では肯定意見が約6割
2025年6月2日 12:03
ライターの相川千晶氏がSurfvoteで執筆したイシュー(議題)の「AIでジブリ風作品、創造性は育つの?」の途中結果が公開された。このイシューは7月1日(火)に投票終了予定で、有効票は6月2日(月)時点で24票。
Surfvoteは、Polimill株式会社が運営しているWebサイト。社会のあらゆる課題や困り事をイシューとして、専門家や大学の先生が執筆して毎日掲載しており、誰でも簡単に学び考えることができる。アカウント登録をすると、選択肢から自分の意見に近いものを選んで投票したり、コメントを書いたりできる。
今回のイシューの背景として、AIで画像やイラストを手軽に生成できる時代となったことのほか、SNSを通じて広まり、表現の新たな入り口として注目を集めていることがある。
一方で、教育や創造性の観点からは、「本当に自分の表現とは何か?」という問いを持つ前に、“それっぽさ”に満足してしまう懸念も指摘されている。また、自分の手で試行錯誤するプロセスが失われる可能性や、著作権の問題も指摘されている。
これらを踏まえて、「あなたはAIを創造の味方だと思いますか?」というテーマで、広く意見を募集したものだ。
途中結果では、「 AIは創作の第一歩。楽しさの入口になる 」が57.1%、「AIは創作力を奪う。創作には手を動かす経験が不可欠」が19%、「楽しさの導入には有効。ただしリテラシー教育が必要」が14.3%、「わからない・その他」が9.6%と、それぞれの意見が集まった。
「AIは創作の第一歩。楽しさの入口になる」としては、「全ての人が手を動かしてうまくいくとは限らない」「オリジナルを生み出せる人は、 AIが使おうがなんだろうが創造力を発揮できる はず」といった意見があった。
「AIは創作力を奪う。創作には手を動かす経験が不可欠」という意見としては、「AIに制作を任せている時点で、 自分の頭で考えたり、自分の力で努力するという姿勢を放棄 している」「芸術は人間の心の働き、魂の揺れ動きを原動力としているはず」といったコメントが寄せられている。
「楽しさの導入には有効。ただしリテラシー教育が必要」では、「AIとの共生は今後もどんどん当たり前になると思うので リテラシー教育が必要 」「従前のリテラシー教育では包含し得ない分野であると考えられる」といった意見が寄せられた。
「わからない・その他」としては、「ジブリは独自の世界観を確立したアニメーション会社で、創造性が育つ余地がどうしてあるのかわからない」「ちょっとしたおもちゃ。写し紙のようなもの」といった意見も寄せられている。