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女子小学生の1割がChatGPTを活用、JS研究所調査
2025年9月10日 15:00
株式会社小学館の「JS研究所」は、少女まんが誌『ちゃお』の2025年6月号で、「ChatGPT」「テレビの視聴実態」「各種SNS・動画プラットフォームの利用時間」に関するアンケートから、メディアの利用状況に関する調査結果を発表した。
同調査によると、女子小学生の10.5%がChatGPTを「使ったことがある」と回答した。「使ったことはないが興味はある」(22.6%)と合わせると、約3人に1人が関心を持っていることが判明している。
ChatGPTを「使ったことがある」と回答した女子小学生に具体的な使い方を聞いたところ、最多の回答は「画像を加工したいとき」となった。ほかには、「宿題の問題について聞く」「4コママンガの作成」、さらには「悩みを相談する」というパーソナルな使い方や「献立作成」といった日常の手伝いまで、さまざまな場面で役立てていることがわかった。
また、テレビ視聴については、63.6%の女子小学生が「1日1時間以上視聴している」と回答。「1時間以上〜2時間未満」(30.0%)が最も多く、家族での時間を共有するメディアとして根強い人気があることが判明した。
一方で、YouTubeの利用状況では82.8%が「見ている」と回答し、そのうち39.2%が「1日1時間以上視聴」という結果となった。JS研究所は、趣味や好きなアイドルの動画など、自身の興味を深掘りするためのメディアとして活用していることを示唆している。
一方で、TikTokやX(旧Twitter)、Instagramを利用している人の割合を見ると、TikTokは24.8%、Xは15.8%、Instagramは23.0%にとどまり、その多くが「30分以内」のライトな接触であることが明らかになった。
このように、女子小学生のメディア利用はテレビなどの従来型メディアと、生成AIやSNSなどのデジタルメディアが混在する「ハイブリッド」な形へと変化している。ちゃお編集長は、この状況を「家族と一緒に楽しむ時間」と「自分だけの世界を楽しむ時間」の使い分けと捉えている。
JS研究所は、小学館の『ぷっちぐみ』と『ちゃお』の編集部員がタッグを組んで子供たちのリアルな声を定期的に拾い上げ、誌面づくりに活用している。編集部には、両誌合わせて毎月5,000枚近くのハガキが読者から届く。読者アンケートについては、創刊以来、雑誌を読んでいる子供とその家族が、手書きのアンケートに回答する形式にこだわっているという。
「ChatGPT」に関する調査 ※『ちゃお』2025年6月号アンケート
調査期間:2025年5月2日~5月30日
調査対象:『ちゃお』読者またはそのご家族
調査機関:自社調査
有効回答数:集計数:1,000
調査方法:雑誌のハガキアンケート
「テレビの視聴実態」「各種SNS・動画プラットフォームの利用時間」に関する調査 ※『ちゃお』2025年6月号BIGアンケート
調査期間:2025年5月2日~ 5月30日
調査対象:『ちゃお』読者またはそのご家族
調査機関:自社調査
有効回答数:集計数:500
調査方法:雑誌のハガキアンケート