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8割の小学生保護者が学校以外でプログラミングを学ばせていないと回答、シンクプラス調査

株式会社シンクプラスは、小学校低学年の子供を持ち「子供に習い事をさせたい」と回答した保護者1,021人を対象に、子供のプログラミング学習に関する調査を実施。その結果を公表した。

2024年3月15日から16日にかけて実施された調査結果によると、40.7%の保護者が「子供がプログラミングの授業についていけるか不安」と回答しており、27.7%は「子供にプログラミングの宿題について聞かれたときに教えられるか不安」と感じていることがわかった。

一方、学校の授業以外で子供にプログラミングを学ばせている保護者は27.7%にとどまり、72.3%は特別な対策をしていないことが明らかになった。

子供のプログラミング教育についての不安と授業以外の対策についての調査結果

学校以外で子供にプログラミングを学ばせている保護者に具体的な対策を聞いたところ、47.7%が「プログラミング教室に通わせている」、32.3%が「本などの教材を買い与えている」、31.2%が「保護者自身が教えている」と回答している。

何も対策をしていない理由として、「プログラミング教室の選定の仕方がわからない(30.3%)」が最も多く、次いで「子供にプログラミング教育を行おうという発想がなかった(24.1%)」「どうすればいいかわからない(18.1%)」と続いた。

プログラミング学習の対策内容と、対策をしていない理由の調査結果

以上の結果から、学校以外でプログラミング学習に取り組ませるにしても、プログラミング教室の選び方がそもそもわからないという保護者の実態が明らかになっている。

また、プログラミング教室に期待する能力として、「パソコンやタブレット端末を使うスキル」「プログラミングスキル」「情報活用能力」が上位3項目となった。

プログラミング教室で身に付けてほしい能力の調査結果(上位9項目)

特徴的なのは「社会生活を送る際に大切だと感じたことのある能力」に対する保護者の回答で、「専門知識」や「プログラミング能力」も8割以上が大切であるとしつつも、「コミュニケーション能力」が最も重要という結果となっている。

社会生活において大切と感じた能力に関する調査結果

同社のまとめとして、基本的なパソコンのスキルやプログラミング言語を学べることのほか、受験や就職に有利なスキルが身に付くことを重視する一方で、プログラミングで重要な能力とされる「論理的思考」を重視する回答は3割程度だったとしている。