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小学生高学年の3人に2人がSNSを利用、NTTドコモ モバイル社会研究所が発表

NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所が、小中学生のSNS利用に関する調査レポートを発表

NTTドコモ モバイル社会研究所は、全国の小中学生とその保護者を対象に実施した「2024年親と子の調査」から、SNS(LINE・TikTok・Instagram・X)の利用に関する調査結果を2025年4月10日に発表した。

【調査概要】
調査方法:訪問留置調査
調査対象:全国・小学生および中学生とその親
回答数:1,300(組)
サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・学年・地域・都市規模の人口分布に比例して割り付け
調査時期:2024年11月

調査によると、小学4年生から小学6年生のSNS利用率(SNSをどれか1つ以上利用している割合)は全体で63%で、中学生全体では92%に達した。いずれも、全学年で女子の利用率が高く、小学4年生から小学6年生は75%、中学生では96%と極めて高い水準にある。

全学年で女子のSNS利用率が高く、中学生では96%

SNSの中でも最も利用率が高かったのは「LINE」で、次いで「TikTok」と「Instagram」が続く。ただし、中学生では「Instagram」の利用率が「TikTok」と並び、顕著に上昇していることが判明した。

LINEの利用率が最も高く、次にTikTokが続く

SNSの利用率を地域別で比較すると、近畿が最も高い数値となった。同研究所の調査によると、近畿はスマートフォンの所有率が最も高く、所有開始年齢も早いことがわかっている。同研究所は、スマートフォンの所有率や所有開始年齢が影響し、SNSの利用率が高くなっている可能性があるとしている。

近畿のSNS利用率が最も高い

さらに、経年比較が可能な関東地区を対象とした「学年別SNS利用率の推移」では、小学生高学年の値が上昇している。2024年において、SNSをいずれか1つ以上利用している小学4年生から小学6年生は、65ポイントに達した。

小学生高学年のSNS利用率が上昇

さらに、関東地区における「サービス別利用率推移」の推移では、小学生高学年の「LINE」と「Instagram」、中学生の「Instagram」の上昇傾向が近年続いていることがわかる。

小学生高学年の「LINE」「Instagram」、中学生の「Instagram」の上昇傾向が続く

同研究所は小中学生のSNS利用に関し、利用した際の「人とのつながりの変化」などについて、今後調査結果を公表する予定としている。