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TikTok、子供の利用時間を制限する「休憩タイム」を導入

「TikTok(ティックトック)」が、ペアレンタルコントロール機能を強化し、子供の利用時間を制限する「休憩タイム」機能を導入

Bytedance株式会社は、ショートムービープラットフォーム「TikTok」において、保護者向けのサポート機能を強化し、10代の子供たちが健全なデジタル習慣を身に付けられるように支援する取り組みを2025年3月11日に発表した。

TikTokは、2019年に「ペアレンタルコントロール」機能を導入して以来、保護者や専門家の意見を取り入れながらアップデートを続けてきた。今回新たに追加した「休憩タイム」機能では、10代の子供たちが保護者指定の時間帯にTikTokを利用できないように設定できる。

休憩タイム機能により、食事時間や学習時間、夜間や旅行中など、家庭のライフスタイルに合わせた利用管理が可能となる。また、定期的に休憩タイムをスケジュールして利用時間を管理することも可能だ。予定変更時は、子供が保護者に利用時間をリクエストし、保護者が最終判断をする仕組みも導入された。

強化されたペアレンタルコントロール機能では、10代の子供がフォローしているアカウントやフォロワー、ブロックしたアカウントを保護者が確認できる。これにより、保護者が子供の交友関係を把握し、親子の対話がしやすくなる。

ペアレンタルコントロール機能で、子供がフォローしているアカウントやフォロワー、ブロックしたアカウントを保護者が確認できる

また、16歳未満の子供が22時以降にTikTokを利用するとき、「おすすめ」フィードに「気持ちを落ち着かせて睡眠を促す」機能も導入した。同機能は、視聴中の動画再生を中断し、落ち着いた音楽とともにフルスクリーンでリラックスを促す通知を表示。さらにTikTokを利用し続ける場合は、より強い注意喚起を行う。

16歳未満の子供が22時以降にTikTokを利用する際は、視聴中の動画再生を中断して利用終了を促す

新機能の追加により、保護者によるスクリーンタイム制限のカスタマイズが可能となり、「平日の利用は30分、週末は長めに設定する」という柔軟な管理ができるようになる。時間を超過した場合、保護者が子供にパスコードを共有しないと継続利用ができない仕様だ。なお、18歳未満のユーザーの場合、既定で1日60分のスクリーンタイム制限が適用される。

Bytedanceは、保護者から「10代の子供がどんなコンテンツに関わっているかを知りたい」といった声が寄せられているとして、子供たちが「TikTokのルールに違反している動画」を報告する際、保護者や信頼できる大人に通知する機能を導入する予定だ。同機能は、ペアレンタルコントロール機能の利用有無に関わらず利用可能とする予定で、今後数カ月以内に実装するという。