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読み書きが苦手でも学べる!学習支援サービス「もじソナ」が今夏登場

株式会社NTTドコモが、新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」を通じて社員が発案した学習支援サービス「もじソナ」を株式会社Nankaが事業化すると発表

株式会社NTTドコモは、新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」から、読み書きが困難な子供を支援する学習サービス「もじソナ」をスピンアウト(※)し、株式会社Nankaが事業化を進めると発表した。

※企業が特定の部門や事業を分離して新会社として独立させること。元の企業からの出資を受けない、もしくはマイナー出資で独立する場合を指す

「もじソナ」は、文字の読み書きが難しい「ディスレクシア」の子供たちを対象とした学習支援サービスである。従来の「読む・書く」に加えて「聞く・話す」という手段を取り入れ、ICTの力で学びの壁を取り払うことを目指す。

ディスレクシアは、全体的な発達には遅れはない一方で、文字の読み書きに限定した困難を伴う学習障がいである。読み書きに時間がかかる・間違える・疲れるといった特性のために、努力しても学業成果が出にくく、学習意欲の低下や自己肯定感の低下につながることもあるという。

ディスレクシアの特徴と支援の課題

同サービスでは、手元の教材をスマートフォンやタブレットで撮影すると、AIが教材を分析し、音声で内容を読み上げてくれる。回答は音声やキーボードで行うことができ、紙のプリントやデジタル教材など、形式を問わず活用できるのが特徴。これにより、読み書きの負担を軽減し、学習意欲を保ちやすくなるという。

「もじソナ」の特徴

現在、Nankaでは商用化に向けた検証を進めており、2025年の夏ごろからWebアプリとしてのサービス提供を予定している。料金は月額制を予定しており、詳細は公式サイトで案内される見通しだ。

開発中の画面

Nankaは「読み書き困難が社会的困難にならない未来をつくる」という強い信念のもと、子供向けの学習サービスだけではなく、データ分析によるアセスメント支援や社会人向け事業などのサービス拡大を目指すという。