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小学生が「SNSの怖さ」を学ぶ、ノートンが中富良野小学校で特別授業を実施

「個人情報にはどんなものがあるか」という問いに挙手をして答える児童たち

株式会社ノートンライフロック(以下、ノートン)は、2024年11月22日に北海道中富良野町立中富良野小学校で特別授業「Norton小学生向けITセミナー」を開催したことを2024年12月17日に発表した。同授業は、普段からタブレット端末でインターネットを利用する児童の関心を集め、活発な意見交換が行われた。

同校では、2021年からタブレット端末を全校生徒に配布し、学内外でのICT教育に取り組んでいる。特に「総合」の授業では、課外活動で取り組んだことを発信する手段として、インターネットやSNSが欠かせない存在になっているという。

同校が授業前に実施したアンケートでは、小学4年生の64.3%、5・6年生の73.8%がスマートフォンを持っていると回答。高学年に上がるタイミングでスマートフォンを手にする児童が増えることが明らかとなった。

小学4年生の64.3%、5・6年生の73.8%がスマートフォンを持っていると回答

また、高学年になるほどSNSの利用経験や興味を持つ児童が増加する傾向も確認された。4年生は21.4%、5・6年生は41%がSNSアカウントを持ちたいと回答し、すでにSNSアカウントを持っている児童は、4年生が14.3%で5・6年生は27.9%という結果となっている。

小学5・6年生の27.9%がSNSアカウントを所有

さらに、オンライン上で知らない人とやりとりをした経験については、4年生が17.9%で、5・6年生は41%に達している。なお、トラブルに巻き込まれた際の対応策について児童に聞いたところ、大多数の児童が「対応策を知らない」と回答したという。

学年が上がるとともにオンライン上で知らない人とやりとりをした経験が増える

ノートンは、アンケートの実態を踏まえ、SNS利用の基本知識や安全な使い方について、プレゼンテーションやクイズ形式で授業を展開。講師がSNSの利用推奨年齢や基本情報に加え、個人情報の取り扱いに関する注意点と危険性を説明した。児童は積極的に挙手をして意見を述べるほか、これまで認識していなかった「SNSの怖さ」と個人情報を自分で意識して守る必要性を学んだ。

SNSの良いところ、心配なところを児童に説明
事例などを確認する児童たち

同社は、子供たちがインターネットやSNSに興味を持ち、実際に触れる前にITリテラシーを身に付けることが重要として、ネットリテラシー向上を図る取り組みを広げている。

SNSを含めたITリテラシー向上を図る特別授業の様子(川崎市立下作延小学校)
サイバー犯罪対策に関する特別授業の様子(学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校 横浜キャンパス)