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闇バイトを追体験する教育プログラム「レイの失踪」リリース、慶應大学発EdTechスタートアップ
2024年12月5日 17:00
慶應義塾大学の現役学生が立ち上げたEdtechスタートアップ、株式会社Classroom Adventureは、「闇バイト」をテーマにしたネットリテラシープログラム「レイの失踪」を全国の教育機関や自治体に向けて、2024年12月1日にリリースした。
近年、若者がSNSなどから特殊詐欺・強盗などの凶悪犯罪に加担してしまう「闇バイト」が問題となっている。2024年には、警視庁による闇バイトに対する警告が1万件以上にのぼり、逮捕者の約8割が10~20代の若者だった。
ディップ株式会社が2023年12月に実施した闇バイトに関する高校生対象の調査によれば、ネット上での危険な求人情報を判断できたのは、全体の23%にとどまった。また、株式会社ペンマークの調査によれば、大学生の約4割が闇バイトへの勧誘を体験しているという。
「レイの失踪」は、実在の被害事例を基に、闇バイトに加担していく様子を疑似体験する教育プログラム。参加者は、実際のSNSを模した、闇バイトに加担しやすい人の心理が再現された環境の中で謎解きを行う。「なぜだまされてしまうのか」「なぜ抜け出せないのか」「何をすべきなのか」という3ステップを体験することで、闇バイトに関する深い知識と気付きを得る。
「レイの失踪」を開発したClassroom Adventureは、これまでフェイク情報を見抜くためのプログラム「レイのブログ -Ray's Blog-」を開発し、日本・アメリカ・台湾など6カ国のさまざまな教育機関と連携、1年間で7000名以上の学生に提供している。同プログラムは、東京都が主催するスタートアップコンテスト「Tokyo Startup Gateway 2024」で、最優秀賞を受賞した。
「レイの失踪」は、国内での中学校や高校での導入が決定しており、授業見学の募集や導入を希望する教育機関や自治体に向けたデモ・説明会を実施している。
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