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高校生が生成AIでWebページのコーディングに挑戦、地域課題に取り組むDX授業をディップが実施

ディップ株式会社が、学校法人長野日本大学学園 長野日本大学高等学校で、部活動指導員と学内売店の販売員不足に取り組むDX授業プログラムを実施

ディップ株式会社は、2025年2月17日と3月10日の2日間、長野日本大学高等学校で、生成AIやWeb制作技術を活用したDX授業プログラムを実施した。同プログラムは、同校が4月から予定している生成AIのDX授業に先がけて実施したもの。

DX授業は、文部科学省が推進する「高等学校DX加速化推進事業」(DXハイスクール)の一環として実施しており、ディップが人材サービス事業で培った「仕事」に関するノウハウから、次世代を担う子供たちのキャリア教育支援の知見を生かし、高校教育におけるデジタル分野の人材育成を支援するものだ。

今回の授業では、部活動指導員や学内売店の販売スタッフなど、地域や学校が抱える人手不足の課題に対し、高校生が主体となって募集活動に関するWebページを作成した。

1日目は、生成AIの仕組みやリスク、マーケティングの基礎について学んだ。2日目には、HTMLやCSSといったWeb制作の基礎知識を学び、学んだ内容をもとに各自がWebページを制作。生徒たちは、生成AIに必要なコードを生成してもらいながら、実際にWebページを制作する経験を通して、課題解決の方法を学んだ。

Webページの目的や要素をChatGPTに指示してWebページを作成
生徒が作成した「学内コンビニ」のWebページ

参加した生徒からは、「生成AIに相談したら必要なコードを全部生成してくれてすごく驚いた」「生成AIは生活に必要不可欠になっていくと思うので、メリットとデメリットを理解して使っていきたい」といった声が上がった。担当教員は、「生徒たちが普段の授業以上に生き生きと取り組んでいた」と話しており、今後も人手不足の課題解決に生徒とともに取り組んでいく方針を示した。

講師を務めたディップの冨樫良樹氏は、生徒が現実の社会課題に向き合い、行動する姿勢を育むことができた点を最大の成果として挙げた。冨樫氏は、今後も人材育成支援を通じて、地域社会活性化の取り組みを展開していくとしている。