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18歳未満のスマホ所有率は47.9%、利用時間は週に約20時間、MM総研調査結果
2024年9月30日 10:30
株式会社MM総研は、2024年8月に実施した「子供のスマートフォン利用実態」調査で、18歳未満の子供のスマートフォン所有率が47.9%であることを明らかにした。同調査は、5歳から17歳の子供を持つ親を対象にWebアンケート形式で実施。スマートフォン所有率は年齢が上がるほど増加し、12歳の時点で60.9%と過半数を超えている。
子供が初めて所有する携帯電話端末については、31歳以上の世代では平均19.8歳であったのに対し、現在の17歳以下の子供は平均11.8歳で初めてスマートフォンを所有していることがわかった。これにより、携帯電話端末の所有年齢が年々若年化していることが明らかになった。
調査では、子供のスマートフォンの利用時間にも焦点を当てており、5歳から17歳の子供が1週間にスマートフォンを利用する時間は平均1,219分(約20時間19分)となっている。この利用時間は、18歳以上のスマートフォン利用者(平均1,213分)よりも6分長く、子供の方がわずかに利用時間が長い結果となった。特に通話アプリの利用が最も多く、次いでインターネット検索や写真撮影、動画視聴という結果になった。
スマートフォン所有の主な理由としては、親子・家族間の連絡が74.6%で最も多く、次いで友人との連絡や事件・事故、災害への備えが挙げられている。これに対して、親が最も懸念しているのは「スマートフォン依存」であり、48.2%が依存の問題を懸念している。また、実際に経験したトラブルとしても「スマートフォン依存」が最多で14.0%を占めており、次いで視力低下や学力低下が問題視されている。
さらに、スマートフォン利用に対するルールも調査されており、最も多く設けられているルールは「1日当たりの利用時間」で27.7%が導入している。しかし、これらのルールが守られていないケースもあり、16.7%が利用時間を守れていないことが明らかになった。
米国のメタ社は2024年9月にInstagramで、18歳未満の利用者向けに利用時間が1日60分を超えると利用中止を促す通知が届く新機能を発表し、日本でも2025年1月から適用される予定である。MM総研は、日本では18歳未満に対するSNS利用の国としての規制はないものの、SNS運営会社の自主的な取り組みが子供のスマートフォン依存の解消やトラブル減少につながることが期待されると報告している。
【利用者アンケートの調査概要】
1. 調査対象:プレ調査 子を持つ親/本調査 5~17 歳のスマートフォンを保有する子を持つ親
2. 回答件数:プレ調査10,128 人/本調査1,316 人
3. 調査方法:Web アンケート
4. 調査時期:2024 年7~8 月