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小中学生のスマホの使い方、親が教えるときに感じる不安とは?

モバイル社会研究所が調査結果を発表

親が子にスマートフォンについて教える際に、不安を感じること(小中学生別)

 モバイル社会研究所は9月11日、親が子にスマートフォンについて教える際に、不安を感じることの調査結果を発表した。最も多い不安は「安全な使い方」で、悪質サイトやアプリの見分けだという。

 この調査結果は2022年11月に関東一都六県の小学生および中学生とその親に対して、調査を行ったもの。スマートフォンの使い方を教える際の不安としては「安全な使い方(悪質サイト・アプリの見分け方)」が最も多く、小学生で59%、中学生で70%がそう答えている。

 次の不安は「QRコード決済や課金・ネット購入などお金の使い方」で小学生の54%、中学生の44%が不安を感じている。さらにその次は「使いすぎないための時間管理の方法」で小学生の53%、中学生の41%が不安を感じているとしている。

 調査は複数回答形式なので、そのほかにも「他人に迷惑を掛けない利用マナー」「友だちとの通話やメッセージでの連絡の取り方」なども比較的多く指摘している。反対に「端末やアプリの操作方法」については、小学生12%、中学生8%と不安をあまり感じていないという結果になった。

親が子にスマートフォンについて教える際に、不安を感じること(所有と非所有別)

 また、これらの質問をスマートフォンを所有か未所有かに分けた集計では、小中学生別の集計と同様の回答が並ぶが、不安に思う人の比率はスマートフォン未所有のほうが高くなっている。

親が子にスマートフォンについて教える際に不安を感じることは、男女別では回答傾向が異なっている

 一方、性別に分けた集計では、男女で少し異なる結果となっている。「QRコード決済や課金・ネット購入などお金の使い方」や「他人に迷惑を掛けない利用マナー」では男子の親が不安としているが、女子では「友だちとの通話やメッセージでの連絡の取り方」などコミュニケーション時のことに対する不安が多くなっている。