ニュース

楽天モバイル、月々実質528円からスマホを使える「最強こどもプログラム」開始

「最強こどもプログラム」の提供を開始

 楽天モバイル株式会社は、5月2日から「Rakuten最強プラン」を利用している12歳以下の利用者を対象に「最強こどもプログラム」の提供を開始した。通常3GBまで月額1078円の通信料金が実質月額528円(税抜:480円)で利用できるプログラムで、13歳になるまで通常料金から毎月最大440ポイントが還元され、実質528円となる。

3GBまでの利用なら、毎月440ポイントを還元

 楽天モバイルの料金は「Rakuten最強プラン」のワンプランで、月々のデータ使用量に応じて請求額が変わる仕組み。通常の料金は3GBまでは月額1078円、3GBを超えて20GBまでが月額2178円、20GB超過後はいくら使っても月額3278円。

 この「Rakuten最強プラン」に加え、「最強家族プログラム」の適用で毎月110円割り引いて3GBまで月額968円、さらに22歳までは「最強青春プログラム」として110ポイント還元を行い、3GBまで実質月額858円としていた。

「Rakuten最強プラン」と「最強こどもプログラム」の料金表

 今回、12歳までの子供を対象とした「最強こどもプログラム」を開始することで、料金自体は変わらないものの還元ポイントが増え、0歳から12歳まではこれまでの3GBまで実質月額858円から、3GBまで実質月額528円となる。すでに「最強青春プログラム」を利用している12歳以下の利用者は、手続き不要で自動的に「最強こどもプログラム」に移行される。反対に「最強こどもプログラム」の利用者が13歳になったときは「最強青春プログラム」に移行する。

13歳になるまで自動的に適用

 「最強こどもプログラム」では、データ使用量によって還元ポイントが異なり、3GBまでは月間440ポイントだが、それ以上の容量を使った場合の還元ポイントは110ポイントとなる。3GBを超えて20GBまでは実質1958円、20GB超えは実質3058円と、3GBを超えると「最強青春プログラム」と同じ料金になる。したがって、「最強こどもプログラム」は3GB未満で利用するのがお得といえる。

 付与されるポイントは楽天ポイントで、楽天市場での買い物だけでなく、楽天ペイによる日常の買い物にも利用可能だ。対応している塾や習い事教室なら楽天ペイで決済できるので、子供の学習にもポイントを活用できる。

 なお、楽天モバイルでは18歳未満が利用する際、フィルタリングサービスとして「あんしんコントロール by i-フィルター」の契約が必須となる。保護者の申し出により解除は可能だが、利用中は月額330円(税込)がかかる。

フィルタリングサービスは有料

スマホは基本的人権

 楽天モバイルでは5月2日、発表と同時に同社本社でサービス説明会を行った。楽天モバイル マーケティング企画本部 本部長の中村礼博氏は、「契約数が650万回線を突破した4月3日以降も契約数は増えている」と話した。

楽天モバイル マーケティング企画本部 本部長 中村礼博氏

 同氏によると、2010年代以降に生まれた『アルファ世代』は、生まれる前からスマートフォンが存在している『真のデジタルネイティブ』である。しかし、東京都の調査によるとアルファ世代のスマートフォン所有率は半数以下であるという。

アルファ世代のスマートフォン所有率は半数以下

 同氏は「スマホは基本的人権」と掲げ、「すべてのお子さまがスマホをはじめやすい新たなプログラム」として「最強こどもプログラム」を提供する狙いを語っている。

スマホは基本的人権
楽天モバイル サービス企画推進部 副部長 三浦愛子氏

 また、サービスの詳細を説明した楽天モバイル サービス企画推進部 副部長の三浦愛子氏は、子供向けのプランでは、実質価格が他社と比べて最安値であるとしたうえで、楽天モバイルのプランは家族通話や見守り機能に限定された子供向けの携帯電話ではなく、スマートフォンが使えることを強調した。

子供用プランにおける他社比較

 「最強こどもプログラム」では、楽天モバイルで動作確認が可能な端末なら、iPhoneやAndroid、SIMフリー端末などを子供用の端末として利用できる。同氏は「おうちで眠っている、家族が利用していたスマホなど、お客さまの手元にある他社で購入した製品の多くで楽天最強プランをご利用いただける」とした。

過去に利用していたスマートフォンでも利用可能

 繰り返しになるが「最強こどもプログラム」では、3GBまでの利用ならば実質528円となる。しかし、データ使用量が月間3GBを超えると実質1958円となる。楽天モバイルでは、設定容量で利用を休止する機能は提供しておらず、3GB未満に利用を抑えるには、一部のスマートフォンに用意されている容量制限機能などを使う必要があるという。楽天モバイルで容量制限機能を設けるかどうかについて、中村氏は「今後の検討課題」として明言を避けた。

楽天の社員と子供たちが登場、小4の半数はスマホ持ち

 説明会では、楽天の社員とその子供、その友達が登壇した。登場した3人は小学3年生、4年生、5年生で、いずれもスマートフォンを所有。学校のクラスでスマホを持っている児童は、3年生が33人中5人、4年生が30人中の半分、5年生は30人中の20人だそうだ。

楽天社員と、その子供や友達が放課後に参加。スマートフォンについて語った

 スマートフォンは、保護者との連絡に使うほか、2人は習い事に関連した上級者の動画を見ること、もう1人はゲームのほか国語や算数の学習をしているという。決まったアプリだけを使うことや、課金はしないなどのルールを決めて使っているという。

子供にスマホを持たせて良かったこと

 サービス説明会では、小学生から大学生の子供にスマートフォンや携帯電話を持たせている保護者へのアンケート結果も発表されている。保護者が子供にスマートフォンや携帯電話を持たせて良かったこととしては「GPSで子供の居場所がわかる」「緊急時や災害時に連絡が取れる」という理由が6割以上を占めている。

 発表会に登場した楽天の社員からコストに関する紹介もあったが、楽天モバイルを利用し、子供1人と両親で3人合わせて月間7000円ほど。「楽天経済圏」でポイントもうまく利用しているとのことだ。

 最後に「こどもの日」にちなんで、5月3日以降に楽天モバイルショップに来店すると「お買いものパンダグッズ」がプレゼントされることが告知された。プレゼントの進呈は対象店舗のみで、1人1点まで。商品がなくなり次第終了となる。

「お買いものパンダグッズ」のキャンペーンを実施