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小学館が「新語大賞」を発表、今年の項目には「チャッピー」「界隈」などを選出
2025年12月2日 09:00
株式会社小学館は、国語辞典『大辞泉』と『日本国語大辞典』に関する2件の発表を行った。内容は「大辞泉が選ぶ新語大賞 2025」と、「日本国語大辞典が選ぶ今年の項目」である。
「新語大賞 2025」は、『大辞泉』に未収録の新語と新語義を募集したもので、全国から2,811件の応募が寄せられている。
明治大学 国際日本学部教授の田中牧郎氏によると、クマの出没で、【緊急銃猟】【ガバメントハンター】【クマ禍】などの新語が投稿されており、来年以降の対策を練ってほしいという願いを込めて【緊急銃猟】を今年の大賞とした。
次点作品には、【ビンテージ米】と【しごでき】が選ばれている。【ビンテージ米】は、古古古米や古古古古米など、「ココココ……」と言いづらい言葉を明瞭化したもの。『大辞泉』では【古米】【古古米】は立項済みとなっている。
【しごでき】は、「仕事ができて、かつ手際がよいこと。またその人。」を表すもの。『大辞泉』編集部によると、「朝ドラ」「棚ぼた」など、4文字(音)化は日本語の略語形成の王道パターンであるといい、今後も類似の新語が生まれると推察している。
なお、「新語大賞 2025」における投稿数のベスト10は以下の通り。
2位【トランプ関税】
3位【令和の米騒動】
4位【えっほえっほ】
5位【チャッピー】
6位【MAGA】
7位【オンラインカジノ】
8位【退職代行】
9位【しごでき】
10位【半鬱】
一方、「今年の項目」では、『日本国語大辞典』の編集委員6名が既存語から注目すべき語を選んでいる。
選出語には、【推し】【ガラスの天井】【掘る】【チャッピー】【脈々】【界隈】などが並んだ。【推し】は、個人が応援する特定のタレント、役者、アイドル、スポーツ選手など。またはそれらを応援する行為。【チャッピー】は、生成AI「ChatGPT」の愛称として広まっており、AIが身近になった現象を象徴している。
【界隈】は、ある分野・業界、またそれに関心のある人たちのこと。小型の国語辞典には、俗語としてこの意味が掲載されている。
東京女子大学教授で日本漢字学会会長の山本真吾氏によると、「そのあたりの地域、近所、ほとり」といった場所を指す言葉が拡張して使われるようになったという。

























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