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小学生の2025年トレンドは、「イタリアンブレインロット」「ナルトダンス」
JS研究所とコロコロコミック研究所が小学生の実態を分析
2025年11月26日 14:40
株式会社小学館は、同社の「JS研究所」と「コロコロコミック研究所」が実施した「2025年小学生年間トレンド調査」の結果を発表した。
調査によると、小学生低学年女子は「イタリアンブレインロット」、男子は「ナルトダンス」が流行語の1位となり、ネットミームの影響が一段と強まっていることがわかった。デジタルネイティブ世代らしく、YouTubeやゲームを軸にした「推し」との付き合い方がさまざまな項目に表れているという。
同調査は、女児向け雑誌『ぷっちぐみ』『ちゃお』と、男子小学生向けマンガ雑誌『コロコロコミック』の読者を対象に実施したアンケートをもとにしている。流行語のほか、好きな有名人、よく見るYouTubeチャンネル、ゲーム、一番ほしいもの、宝物・人生で大切にしているもの、趣味・熱中していること、なりたい職業の計8項目について回答を得た。
小学生の流行は「イタリアンブレインロット」「ナルトダンス」
流行語ランキングにおいて、低学年女子では「イタリアンブレインロット」が1位となった。
イタリアンブレインロットは、AIによって生み出された架空のオリジナルキャラクターたちを指す言葉で、韻を踏んだキャラクター名により、思わず口にしたくなる中毒性が話題となっている。男子でも2位にランクインしており、性別を超えて小学生に浸透しているという。
男子1位の「ナルトダンス」とは、中国で流行した「科目三」というダンスを『NARUTO-ナルト-』のキャラクターのコスプレで踊った動画がSNSで拡散したことで、日本でも流行したダンスミームである。動画プラットフォームのチャレンジ企画をきっかけに、友達同士で踊って楽しむ遊びとして定着した。
一方で、高学年女子では「やばい」が1位にランクインした。次いで「それな・それなー」「わかる」など、共感や相づちに使いやすい言葉が上位を占めている。特定の作品名やキャラクターではなく、どんな話題にも使えるフレーズが選ばれており、友人関係を円滑にするための「会話の潤滑油」として言葉を使い分けている姿が見て取れる。
好きな有名人はSnow ManやHIKAKIN
好きな有名人は、女子の1位がSnow Man。2位にMrs. GREEN APPLE、3位にクリエイターのしなこ、4位にすとぷり、5位にSnow Manの目黒 蓮が続き、アイドルやアーティストへの憧れが強く表れた結果となった。テレビ番組だけでなく、音楽配信やSNS、動画など、複数のメディアで触れている存在が「推し」として選ばれていると考えられるという。
男子の1位は、YouTuberのHIKAKIN。2位は大谷翔平、3位ははじめしゃちょー、4位はまいぜんシスターズ、5位はあばれる君と続く。スポーツ選手やテレビタレントのほか、日常的に視聴している動画クリエイターが並び、「テレビで見る有名人」と「ネットで見る有名人」が同列に位置付けられていることがわかる。
小学生に人気のYouTuberはちろぴの・HIKAKIN
よく見るYouTubeチャンネルでは、ゲーム実況で人気の「ちろぴの」が女子の1位に。続いてHIKAKIN、しなこ、カラフルピーチ、すとぷりなど、ゲーム実況や企画動画、キャラクター性の強いクリエイターが上位に並ぶ。
男子側のランキングでも、HIKAKINやゲーム実況グループなどが多数ランクインしている。友達との会話の中で、動画のネタや実況者の口癖がそのまま引用されることも多く、YouTubeチャンネルそのものがクラスメイトとの「共通の話題」になっていると考えられる。
ゲームは「つくる・集める」と「新作タイトル」が人気!
女子が「一番遊んでいるゲーム」の1位は『あつまれ どうぶつの森』。2位は『マインクラフト』、3位に『ポケポケ(Pokémon Trading Card Game Pocket)』、4位に『スプラトゥーン3』、5位に『ロブロックス』が入った。自分で島や建物、キャラクターを作り込んだり、アイテムを集めるタイトルが多く、世界観づくりやコレクションを楽しみながら遊んでいる様子がうかがえる。
男子には「ほしいゲーム」を調査しており、1位は『ドンキーコングバナンザ』、2位は『マリオカート ワールド』、3位は『Pokémon LEGENDS Z-A』、4位に『マインクラフト』、5位に『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』がランクインした。Nintendo Switchの新作タイトルが上位を占めており、対戦や協力プレイで一緒に盛り上がれるゲームが男子小学生の心をつかんでいるようだ。
なお、『マインクラフト』は、男女ともにTOP5入りする結果となった。
一番ほしいものは、本・まんが、ベイブレードXとカードゲーム
小学生が一番ほしいものに関する調査では、女子では「本・まんが」が1位となった。2位は「Nintendo Switch/Nintendo Switch 2」、3位は「アイプリカード」、4位は「推しグッズ」、5位は「スマホ・携帯・キッズ携帯」。物語の世界を楽しむ本やまんがと、ゲーム機やカード、推しグッズ、通信端末が並び、「読む」「遊ぶ」「推しを応援する」「つながる」といった行動に直結するアイテムが上位に入っている。
男子の1位は、対戦ホビーの「ベイブレードX」。4位には「ポケモンカードゲーム」、5位には「デュエル・マスターズ」がランクインした。集めるだけではなく、戦って遊べるものが人気が高い結果となった。
趣味・熱中していることは、創作活動と外遊び
趣味・熱中していることでは、女子は「絵を描く」や「読書・まんがを読む」といったインドアの活動が上位である。『ひみつのアイプリ』やその関連グッズを集めることなども挙がっており、好きな作品やキャラクターの世界に入り込みながら、自分の手で表現したりコレクションしたりする楽しみ方が定着していると考えられるという。
男子は「ゲーム」のほか、「鬼ごっこなどの外遊び」「サッカー」といった体を動かす遊びへの熱中も目立つ。デジタルの遊びと外遊びを行き来しながら、友達と一緒に過ごす時間そのものを楽しんでいる姿が想像できる。
宝物・大切にしているものは、ぬいぐるみと「命」
宝物・大切にしているものについて、女子の1位は「ぬいぐるみ」であった。2位に「家族」、3位にキッズアミューズメントゲーム「ひみつのアイプリ」で使う「アイプリカード」、4位に「推しグッズ」、5位に「人形」がランクインした。
男子に「人生で大切にしているもの」を聞いたところ、1位が「命」、2位が「お金」、3位が「楽しむこと」、4位が「家族」、5位が「勉強」という結果となった。小学生ながらも現実的で真面目な回答が上位を占める一方で、3位には「楽しむこと」がランクイン。遊び心を大切にする姿勢が見て取れる。
なりたい職業は、クリエイターとYouTuberが上位に
なりたい職業では、女子の1位が「アイドル・歌手」で、次いで「パティシエ」「イラストレーター・画家」「まんが家」「YouTuber・VTuber」ランクインした。自分の世界観を表現し、作品やパフォーマンスを通じて人に届けるクリエイティブな仕事が並んでいる。
男子のTOP5は、「YouTuber」「ゲーム実況者」「プロゲーマー」「ゲームの仕事」「まんが家」となり、TOP4をゲーム・動画配信関連が占めている。日頃慣れ親しんでいるゲームや動画の世界を、単なる娯楽ではなく、「自分も将来関わってみたい仕事の場」として意識していることが考えられるという。








































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