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小中学生の好きな教科・嫌いな教科トップ5を発表

学研教育総合研究所の小学生・中学生白書より

一番好きな教科、一番嫌いな教科

 株式会社学研ホールディングスの調査・研究機関である学研教育総合研究所は、2023年10月から11月にかけて調査した「小学生調査」と「中学生調査」の結果を「小学生・中学生白書 小学生・中学生の学習・学校生活に関する調査」として公開した。

 公開された調査結果は、それぞれの好きな教科、嫌いな教科、受験する高校の選び方、ChatGPTの利用経験についてなど。

 一番好きな教科では、小学生は体育が1位で21.7%となり、2位が算数と図画工作で17.7%、4位が音楽の8.8%となった。反対に嫌いな教科は算数が1位で22.8%、次に国語が18.4%、体育が8.1%となった。

 中学生では、好きな教科の1位の数学は21.3%で、次いで2位が英語と保健体育が12.5%、4位が社会で11.3%、5位が理科で9.5%、嫌いな教科の1位は数学で22.3%、2位が英語で16.7%、3位が国語で11.8%、4位が理科と社会で8.2%となった。中学生では好きも嫌いも1位が数学、2位が英語と揃ってしまった。

 続いて、中学生とその保護者に受験する高校の選び方を複数回答で聞いているが、1位は生徒、保護者ともに「自宅からの距離」でどちらも50%を超えている。2位の「偏差値」、3位の「学校の教育方針」も生徒、保護者と揃っている。4位になると生徒は「部活動」となるが、保護者は「学費」と分かれている。6位の「進学実績」は生徒、保護者とも揃っている。「制服」は、生徒全体で9位に入っただけで保護者側では10位以内に入らなかった。

受験する高校を選ぶ際に重視したいこと

 また、対話型生成AIであるChatGPTの利用経験については、小学生は学校で利用したことがあるが9.8%、家庭で利用したことがあるのは12.5%。中学生は学校で利用したことがあるのは16.2%、家庭で利用したことがあるのは16.5%となった。学年別でみても小学生は家庭で利用したことがある人のほうが学校よりも多い傾向があるが、中学生については家庭と学校で差は少なく、家庭よりも学校で利用したことがある人が多い学年や性別もあった。

生成AIを利用したことがある人の割合

 なお、調査の詳細な結果については、学研教育総合研究所のWebサイトにある白書シリーズWeb版のコーナーに小学生白書、中学生白書として掲載してあり、誰でも確認することができる。