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【小中高白書】好きな教科や生成AI利用の実態が明らかに、学研教育総合研究所調査
2025年3月14日 12:03
株式会社学研ホールディングスの調査・研究機関である学研教育総合研究所は、「小学生白書・中学生白書・高校生白書」2024年版の「学習や学校生活に関する調査結果」を2025年3月13日に公開した。
同研究所は、2024年12月と2025年2月に、日常生活に関する調査結果を2回に分けて発表しているが、今回は「小学生調査」「中学生調査」「高校生調査」の第3弾として、「好きな教科」「生成AIの利用」「長期の欠席について」など、学習や学校生活に関する結果を公表している。
今回の調査では、好きな教科の1位が小学生では「体育」、中学生・高校生は「数学」となった。一方で、嫌いな教科の1位は小学生は「算数」、中学生・高校生では「数学」となり、数学に対する評価が大きく分かれる結果となった。
同様に、中学生の好きな教科の第2位となった「英語」は、嫌いな教科の第2位にもランクインしており、意見が分かれている。
ChatGPTなどの対話型生成AIについて、学校で利用したことがあるかを聞いたところ、「ある」と回答した人の割合は、小学生は16.8%、高校生では27.7%という結果となった。同様に、家庭での利用に関する設問では、小学生では18.3%、高校生は39.5%が利用したことがあると回答している。小学生の結果を前回調査と比較すると、学校利用は7.0ポイント、家庭利用は5.8ポイントアップした。
児童生徒の長期欠席状況については、「クラスに長期間お休みしている人がいる」と回答した割合が、小学生は26%、中学生で45%、高校生が29%と、中学生の割合が最も高かった。また、小学生と中学生では学年が上がるにつれて長期欠席の割合が増える傾向があり、高校生では逆に学年が下がるほど割合が高くなる傾向が見られる。
白書シリーズWeb版では、小学生や中学生、高校生を対象とした大規模アンケート調査の内容を確認できる。「白書シリーズ」は、1946年から『1~6年の学習』(1957年から『学習』と『科学』)の読者はがきによるアンケート調査『小学生白書』の後継として、学研教育総合研究所が2010年から実施しているインターネット調査をまとめたものだ。
子供たちの日常生活や学習、将来つきたい職業や習い事に至るまで、同シリーズの調査内容は多岐にわたっており、時代と共に変わりゆく子供たちの「今」を捉え、発信し続けている。