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言葉の海に子供の名前を、小学館『きみ辞書』の6月分受注開始
2025年6月4日 12:03
株式会社小学館は、国語辞典に子供の名前を収録語として掲載できる『きみ辞書』の6月分受注を開始した。『小学館 はじめての国語辞典』に、子供の名前と紹介文を加えたもので、個別に収録語を加えた限定数は300セット。価格は辞書単体で1万8000円(税込)。同じ内容のミニ版との2冊セットが2万5000円(税込)。受注後に制作して12月中旬に届けられる。
掲載できる情報は、購入者がオーダーフォームに登録した「名前の表記」「名前の読み」「誕生日」と40文字以内の「紹介文」。これをプロの辞書編集者が誤字・脱字がないかチェックし、文章のすべての漢字に振り仮名を付け、そのうえで辞書編集の決まり事に沿うように整える。
ほかの項目と同じように、自然なレイアウトと文章で挿入される。ほかの収録語の行数を調整するなどして、言葉の意味が変わらないように注意しながら3行程度に編集。小学館は「これはまさに辞書編集のプロだけがなせる技術」だとしている。さらに、編者や発行者が記載される「奥付」と呼ばれる巻末ページにも子供の名前が入る。
編集された原稿は、オンデマンド印刷と専用の製本作業を行うが、印刷の前に紙面データを校閲者と編集者がチェックしたのち、印刷と製本を行う。なお、1冊ずつ製本するので、表紙は10色から好みの色を選ぶことができる。
きみ辞書はこれまでにも受注を行って好評だとしているが、今回6月受注分については、一般向けの『小学館 はじめての国語辞典』と異なりハードカバー仕様に変更した。
ミニ版は持ち運びやすさを重視したA6サイズで、ソフトカバーの仕様を採用。受注数は合計300冊だが、通常版は250冊、ミニ版セットが50冊となる。さらに、小学館辞書編集部が作成した特別付録として、言葉を書き記すことができる「つくってみようきみの辞書ノート」が通常版・ミニ版の両方に付属する。