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小中高校生が選ぶ「2025年の漢字」、第1位は「米」

ニフティ株式会社が、小中高校生が選ぶ「2025年の漢字」を発表(出典:ニフティ株式会社、以下同じく)

ニフティ株式会社は、子供向けサイト「ニフティキッズ」上で募集した『小中高校生が選ぶ2025年の漢字』の結果を2025年12月4日に発表した。それによると、2025年を表す漢字1位は初ランクインとなる「米」で、2位には「恋」と「推」が並び、「楽」が3位に続く結果となった。

小中高校生が選ぶ「2025年の漢字」の第1位は「米」

アンケートは、ニフティキッズ上で「2025年を表す漢字とその理由」を募集し、その回答を集計したもの。2025年9月30日から11月3日までの実施期間に、1,248件の有効回答数が寄せられている。

1位の「米」は、米不足による「令和の米騒動」が大きく影響したとみられる。「2025年、急にお米が高くなっちゃったから」「日本が米不足になって大変な年だったから」といった声が寄せられ、物価高や食卓の変化など、日常生活の実感として受け止めている様子がうかがえる。

2位は「恋」と「推」が同数で並んだ。「恋」は調査開始の2017年から3年連続で1位となった後も毎年ランクインしており、昨年の4位から今年は2位へと順位を戻した。回答には「好きな人ができたから」「ずっと恋愛のことで悩んで一喜一憂してたから」といったコメントが集まり、小中高校生の間で恋愛を強く意識する時期であることが改めて示された。

同じく2位の「推」は、いわゆる「推し」の存在を表す漢字である。ニフティキッズが実施した「推し」についての調査では、95%以上の子供に「推し」がいることがわかっており、今回の結果からも推し文化の広がりが読み取れる。「推しに救われた年だったから」「推しが出ている番組を見て、キュンとして、推し始めた年」といった回答が寄せられ、推しの存在が日々の励みや心の支えになっている様子が浮かび上がる。

3位は「楽」であった。「楽」は2022年から2024年まで3年連続で1位だった漢字であり、今年は順位を下げたものの引き続き上位に入っている。「楽しいことが多かったから」「毎日が楽しいから」などのコメントから、学校生活や友人関係、恋愛などを楽しんでいる姿が伝わる。物価高や災害など不安要素がある中でも、子供たちが日常の「楽しい」をしっかり感じ取っていることがうかがえる。

ランク外の回答には、熊による被害が相次いだことを背景とした「熊」や、万博開催を意識した「博」など、ニュースや地域の話題に結び付いた漢字が挙がった。家庭や地域で話題になった出来事が子供たちの印象に残り、「その年を表す漢字」として選ばれていることが考えられるという。

過去の調査結果と比較すると、「推」は近年継続して上位に入り、2025年は「米」「恋」と並んで存在感を示している。ニフティキッズは、これまで1位の常連だった「楽」が3位に下がったことなどから、子供たちの関心が「楽しい毎日」だけでなく、米不足や推し活など、より具体的で多様なテーマへ広がっていると推察している。

過去調査での順位