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宮崎大学教育学部附属中学校、リートンのAIキャラクターを授業に採用

「Techるくん」と「仮説設定お助けくん」が授業をサポート

理科の授業でAIキャラクター「仮説設定お助けくん」を活用する生徒の様子

株式会社リートンテクノロジーズジャパン(以下リートン)は、宮崎大学教育学部附属中学校が2024年6月より同社のAIキャラクターを用いた授業を開始したことを発表した。対象は、理科と技術の授業。

同校はリートンの「AIキャラ作成機能」を利用して作った、技術の授業をサポートする「Techるくん」、理科の授業をサポートする「仮説設定お助けくん」を授業で活用。「キャラチャット」機能を使って、キャラクターとの対話形式で生徒が論理的に考えられるような授業を行っている。

「Techるくん」が技術の授業をサポート
理科の授業をサポートする「仮説設定お助けくん」

AIキャラはあくまでも学習のサポートをする位置付けのため、答えをすぐに提示しないように設定し、生徒が主体的に考えられるようにしているという。

なお、7月5日には、宮崎県内の教員を対象とした授業観察と研修会が実施され、生徒は理科の授業で「仮説設定お助けくん」を利用した。研修会では、リートンの増田良平氏が「生成AIの概要と利用にあたっての注意点」について講義を行った。

生成AIの概要と利用に関する教員向けの研修会を実施

増田氏は、生成AIの活用方法として「適切な活用領域を見極める」「偽情報や著作権侵害などのリスクへの留意」「小さな試験的な取り組みから始める」という3点を語っている。

AIキャラ作成機能とキャラチャットは、リートンが提供している対話型生成AI「リートン」の機能。AIキャラ作成機能では、キャラクターの外見作成や会話設定ができる。作成したキャラクターとは、キャラチャット機能で会話が可能だ。

AIキャラクターを利用した生徒からは、「AIの考えと自分の考えを比べて新しい考えが出てきた」「AIばかりに頼るのではなく、自分の知りたいことだけAIに聞くスタンスが大事だと思った」「自分の思っていた考えより深い考えが出てきて、こういう考えもあるのかと視点が広がった」といった感想が寄せられている。

中には「友だちだと、変な質問をしたときに『えっ?』みたいな反応をされたり、聞きにくいこともあるが、AIは何でも知っている友だちという感じで、どんなことも聞きやすいと感じる」と感想を寄せた生徒もいるという。