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夏休みの宿題で大変なのは「自由研究」と「読書感想文」──ベネッセが小学生16,741人と保護者2,803人に調査
2025年8月6日 12:03
株式会社ベネッセコーポレーションの「進研ゼミ 小学講座」は、全国の小学生と保護者それぞれに、夏休みの宿題に関する調査を実施。そのうち、任意の宿題である「読書感想文」に関するものを中心に調査結果を発表した。
小学生への調査は、「進研ゼミ」会員の小学1年生~6年生の16,741人を対象に、2025年6月17日~24日に調査を実施。保護者は、ベネッセの保護者向けアプリ「まなびの手帳」に登録している小学1年生~6年生の保護者2,803人を対象として、2025年6月15日~22日に調査している。
・保護者の夏休みの2大悩みは「食事の準備」と「宿題」
保護者に、夏休み中に大変だと思うことは何かを尋ねた。
レジャーや帰省など、子供に体験してほしいことはたくさんありつつも「正直、大変で疲れてしまう」との回答が76.0%にのぼった。理由として「自宅での食事の準備」「夏休みの宿題をみること」が続き、いつもと違うイレギュラーなスケジュールやタスク管理が保護者の負担となっている様子がうかがえる。
・「自由研究」「読書感想文」が任意制の宿題で最も大変
「夏休みの宿題の任意制化」が広がる中、去年の夏休みに任意制の宿題があった人は59.7%だった。任意制となっているものを見ると、「自由研究」(30.2%)、「読書感想文」(27.4%)が上位となった。
また、最も大変だと思う宿題を聞いたところ、子供・保護者ともに「自由研究・工作」「読書感想文」と、任意制の宿題が並んだ。
・保護者の約9割が読書感想文に関与
去年の夏休みに読書感想文の宿題に着手した時期については、夏休みより前に本選びから始めた人も14.4%いるものの、85.6%の家庭では夏休みが始まってから読書感想文に着手していることがわかった。
保護者が読書感想文に関わるかどうかについては、「すべてを手伝う」「一部を手伝う」「アドバイスする」を合わせると、90.2%が何かしら関わると回答している。また、「本を読む習慣がないので興味のある本を探すところから手伝うのが大変」「感想文になるほどの長い感想を絞り出させるのが大変。親の誘導が必須」と悪戦苦闘する声が出ている。
・子供たちが夏休みに読みたい本は、恋愛もの
進研ゼミ 小学講座が提供する電子書籍サービス「電子図書館まなびライブラリー」で、昨年の夏休み期間に子供が読みたい本を探すために検索した「検索ワード」を調べたところ、第一位は「恋・恋愛」だった。そのほか、「動物」「おばけ」など子供らしいキーワードが並んだ。
なお、まなびライブラリー担当によると、これは「毎年同じ傾向」だという。
ベネッセでは、読書感想文書き方特集で、小中学生と保護者向けに「本を選ぶ」「本を読む」「感想文を書く」の3ステップで読書感想文の書き方をレクチャー。「何から書き始めればいいかわからない」という悩みについて、教育評論家の親野智可等(おやのちから)氏がポイントを紹介している。
<小学生>
対象:「進研ゼミ」会員の小学1年生~6年生(16,741人)
期間:2025年6月17日~24日
方法:インターネットでのアンケート調査
<保護者>
対象:ベネッセの保護者向けアプリ「まなびの手帳」に登録している、小学1年生~6年生の保護者2,803人
期間:2025年6月15日~22日
方法:インターネットでのアンケート調査
ベネッセコーポレーション調べ
対象:「電子図書館まなびライブラリー」を利用する小学1年生~6年生のログ分析より
期間:2024年7月25日~8月24日