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ベネッセ、AIで思考力も鍛える「進研ゼミ√Route大学受験」を3月3日から提供
2025年2月25日 17:00
株式会社ベネッセコーポレーションは、大学受験向けデジタル学習サービス「進研ゼミ√Route大学受験」を2025年3月3日から提供すると発表した。
コンセプトは「対話で伸ばす デジタル予備校」。志望大学別の演習カリキュラムの提供に加え、生成AIの活用により、これまで学校や塾でしかできなかった「対話型学習」を実現する。
同社が提唱する学び方「AIセルフトークラーニング」では、学習パートナーである「AI講師」が思考を促す質問を投げかけ、その問いに対して学習者自身が考え、自己説明を行ってアウトプットすることで、「わかったつもり」で終わらせず、本質的な理解へと導く仕組みとなっている。
AIセルフトークラーニングでの学習の流れは、合否を分ける重要問題を解いた後、ベネッセ独自の指導メソッドを反映したAIとの3段階の質問を通して思考力を深める。AI講師は3人の中から選択可能だ。
●3段階の質問例
1つ目:解答プロセスを振り返る
「この問題はどうやって解いたの?」
2つ目:解法の根拠を問いただす
「なぜこのときにXXと考えたの?」
3つ目:条件や視点を変えた応用力を試す
「では条件がXXになったらどう考える?」
カリキュラムは、志望大学別に設計した「入試基礎」「入試実戦」「個別大対策」の3段階となっており、基礎固めから過去問演習、弱点分野の集中対策が可能。加えて、約500冊の参考書・問題集と5,000本以上の解説動画が使い放題となっており、レベルやニーズに応じた効果的な学習をサポートするという。
同サービスの全教科プランは月額7,980円(税込)で、7教科24科目が学び放題。タブレット端末やパソコン、スマートフォンなどで利用でき、大学受験を目指す人であれば誰でも受講可能だ。
京都大学学術情報メディアセンター教授/教育情報学者の緒方広明氏は、「対話により自己説明をさせる学習法は、教育工学の分野においても有効性が認められている学習法。自分の思考プロセスを振り返り、それを表現する力を育成できるため、メタ認知が高まり、学習効果があるといわれている」などと述べている。
●難関合格 進研ゼミ√Route【AIセルフトーク編】