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宮崎県、ベネッセのCBT単元テスト「テストパーク」を導入
2025年8月8日 12:03
株式会社ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセ)は、同社が提供する小中学校向けICT学習ソフト「ミライシード」に搭載したCBT方式の単元テスト「テストパーク」が、宮崎県教育委員会の「AI教材活用事業」に導入されたと2025年8月7日に発表した。
テストパークは、教科書の主要単元(小学校4~6年の算数・国語・理科・社会と中学校の一部学年の一部教科に対応)を収録。ミライシードで小テストを実施可能とするCBT(※)システムである。
※CBT(computer-based tests):コンピューター上で実施されるテスト
宮崎県教育委員会は、子供たちの「学びに向かう力」の育成と教員による「授業改善」の推進を目的として、2025年度から2026年度にCBT単元テストとデジタルドリルを導入。小学5年生と中学2年生を対象として実証実験に取り組む。
特に、子供たちが「何をどう勉強すればよいかわからない」と感じる現状や、教員がテスト作成や採点に時間を取られ、指導に十分な時間を割けないといった課題を踏まえ、CBT単元テストとデジタルドリルの導入で課題の解決を図る。
宮崎県教育委員会では、今回の導入により「間違えた問題を解き直す」「できた問題からさらに発展問題に挑戦する」など、主体的な学習のサイクルが生まれ、学びに向かう力が育まれることが期待できるとしている。
テストパークは、児童生徒の取り組み結果を一覧で表示でき、実施したテスト結果を教科ごとに確認できる。観点別の得点率や子供の受験状況も一目でわかるため、成績処理の効率化が可能だ。
児童生徒が取り組んだテストは、アプリが即時採点して結果を表示するため、間違えた問題を児童生徒がすぐに見直して振り返ることで、知識の定着につなげることができる。
ベネッセの調査によると、採点に要する時間を34.5分から9.4分に短縮するほか、返却日数を授業内への即時返却に短縮できる。この自動採点と即時返却により、テスト実施にかかる業務負担を軽減し、テスト直後の記憶が鮮明な内に児童生徒が復習できるため、学習効果の向上が期待できるという。