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佐賀県が「ベネッセ校務クラウド」を採択、県立学校46校が2027年4月から利用

佐賀県教育委員会が、次世代型校務支援システムとして「ベネッセ校務クラウド」を正式に採択

佐賀県教育委員会は、株式会社ベネッセコーポレーションが提供する「ベネッセ校務クラウド」を次世代校務支援システムとして採択した。対象は、佐賀県内の県立学校(中高一貫校含む全日制高等学校、通信制高校、特別支援学校ほか計46校)で、2027年4月から利用開始予定だ。

今回採択されたベネッセ校務クラウドは、校務DXを推進するためのサービスとして、校内外のデータをダッシュボードで一元管理。成績や出欠、保健管理といった校務情報をリアルタイムで可視化できる。同システムには、ベネッセが高等学校(中高一貫校含む)向けに提供する模擬試験などのデータ連携機能もあり、生徒をより多面的に把握し、指導できるようになる。

中高一貫校・併設校を含む高等学校向け校務支援サービス「ベネッセ校務クラウド」(出典:ベネッセコーポレーション)

佐賀県では、Microsoft 365の導入や校務支援システムの導入によってペーパーレス会議などのデジタル活用を進めてきたが、現行の校務支援システムでは生徒情報などの手入力や校務系と学習系で複数の端末を扱う教員の負担があった。これを踏まえ、同県教育委員会はクラウド環境で校務系と学習系の統合を目指す「校務DX計画」を策定し、今回の採択に至った。

ベネッセ校務クラウドは、医療分野でも実績のあるテクマトリックス株式会社の校務支援システム「ツムギノ」をベースに、ベネッセが高等学校の業務に適した形でカスタマイズ。Microsoft Entra IDやGoogle Workspace for Educationとのシングルサインオン機能のほか、2要素認証・データ暗号化・操作ログ保存機能なども実装しており、安全性と利便性の確保に配慮している。

生徒や保護者を含むすべての利用者は、スマートフォンアプリを含むさまざまなな端末で利用可能で、教職員がロケーションフリーで利用する場合でも、万全のセキュリティ環境を提供するという。