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オハヨー乳業とベネッセがICT教材で協業、岡山発の食育コンテンツを全国10,200校に展開
2025年9月11日 08:30
オハヨー乳業株式会社(本社:岡山県岡山市)は、株式会社ベネッセコーポレーションと協業し、小学校向けICT学習教材「これからの食料生産とわたしたち~持続可能な酪農業を考えよう~」を開発したと2025年9月10日に発表した。
オハヨー乳業は、岡山県内の小中学校を中心に、牛の模型を使った搾乳体験や牛乳ができるまでの工程を学ぶ出張授業を延べ3,500人以上に実施してきた。ただし、従来の出張授業は1日限りの単発イベントとなりがちで、社員からの一方通行的な発信にとどまる課題があったという。
以上の課題から、2024年7月よりベネッセとの協業で子供たち自身が考え、調べ、まとめ、発表する双方向型の新たな食育モデルを構築。小学5年生向けの同教材を開発した。現在は、ベネッセが提供する学習ソフト「ミライシード」を通じて、全国の公立小中学校10,200校、約360万人の児童生徒に同教材を展開している。
昨年度は、先行取り組みとして、岡山市立浦安小学校でプレゼン大会を開催。児童が「これからの酪農において私たちにできること」をテーマに発表し、オハヨー乳業の藤本 篤社長やベネッセの岩瀬大輔会長らが参加した。この取り組みにより、児童の探究意欲や保護者の酪農への関心が高まる成果があった。
同教材は、進研ゼミ小学講座の「チャレンジタッチ」にも展開しており、学校と家庭の連携による教育効果の最大化を目指している。オハヨー乳業は、食育イベントや出張授業などの取り組みを継続し、地元岡山から全国へと次世代への食育普及を進めていく方針だ。
対象学年・教科:小学5年生 社会「これからの食料生産とわたしたち」
学習テーマ:持続可能な酪農業を考えよう
主な学習内容:
牛乳から見る日本の食料自給率/酪農家の担い手不足などの社会課題
持続可能な酪農業のあり方/課題に対して子供たちができる取り組み