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小学生の95%が「暑すぎる」と実感、進研ゼミが6,665人に夏休みの過ごし方を調査

「進研ゼミ 小学講座」が小学生に実施した「夏休みの過ごし方と新学期に関する意識調査」の結果を公表

株式会社ベネッセコーポレーションは、「進研ゼミ 小学講座」会員に実施した「夏休みの過ごし方と新学期に関する意識調査」の結果を2025年8月25日に公表した。

調査は小学校3年生から6年生の会員6,665人に対して、8月13日から19日の期間にWeb形式で実施。95.1%の児童が「暑すぎた」と回答し、屋外活動を控える傾向が明らかになっている。

「暑すぎる」と感じた小学生は95.1%(ベネッセコーポレーション調べ。以下同じく)

暑くてやめたことや我慢したことに関する設問では、公園・校庭遊びや、屋外スポーツ、自転車での移動といった屋外活動をやめたり、短時間にする傾向が見られる。また、8割以上の小学生が暑さ対策を行っていることがわかった。

暑くてやめたのことの上位は「外遊び」「長時間の外出」「公園で遊ぶ」
8割以上の小学生が暑さ対策を実施

暑さ対策のグッズや気を付けていることを聞いたところ、1位はネッククーラーやアイスリングなどの携帯冷却グッズで、ハンディファンなどの携行型扇風機、水分・塩分補給が続く。また、帽子や日傘、エアコンの活用、涼しい時間帯の外出なども挙げられている。

暑さ対策の1位は、携帯冷却グッズ

家で過ごす時間に関する設問では、半数以上の51.4%が「家で過ごす時間が増えた」と回答。一方で、「変わらない」は18.0%、「減った」は6.8%にとどまり、家で過ごす時間が増えた子供が多数であることがわかった。

半数以上の51.4%が「家で過ごす時間が増えた」と回答

暑さに強そうな芸能人・キャラクターについては、なかやまきんに君やあばれる君、サンシャイン池崎さんなど、元気なイメージの芸能人が上位に複数ランクイン。人気ゲームやアニメのキャラも票を集めている。

暑さに強そうな芸能人として、なかやまきんに君やあばれる君、サンシャイン池崎さんがランクイン

夏休みを一言で表すとどんな言葉になるかを聞いたところ、圧倒的1位は「暑い」「猛暑」など“暑さ”を表す言葉が1位に。また、「楽しい」といったポジティブな表現のほか「宿題」「暇」「疲れた」など、夏休みならではの悩みや本音もランクインした。

「暑い」「暑すぎる」「猛暑」という回答が多数

夏休みの過ごし方については、「家でゆっくり」「ゲーム」「読書」と、室内での活動が上位となっており、猛暑の影響が夏の生活スタイルに及んでいることがうかがえる。

夏休みの過ごし方は室内での活動が上位に

夏休みで一番楽しかったことを聞いたところ、「家族旅行・帰省」が圧倒的1位となった。友達との交流やプール・海など夏らしい体験が上位にランクインし、夏祭りや花火大会、映画・ライブなど「非日常」のイベントが人気となっている。

一番楽しかったことは「家族旅行・帰省」

一方で、夏休み中に一番大変だったことは「宿題・課題(自由研究含む)」が最多となっている。今年は「暑さ」や「熱中症対策」という回答も多く、習い事や家の手伝い、体調管理など、夏休みならではの「やることの多さ」に大変さを感じている子供たちが多いことがわかった。

夏休み中に大変だったこととして「暑さ・熱中症対策」が2位に

夏休みにできるようになったことを聞いたところ、1位は「水泳」で、クロールや平泳ぎ、長い距離を泳ぐなどの成果が挙がった。続いて「勉強」「料理や家のお手伝い」「楽器やスポーツ」「生活習慣・自立」が上位に並んでいる。

夏休みにできるようになったことは「水泳」「勉強・計算・漢字・読書」「料理・家の手伝い」が上位

夏休みの間、家族に「ありがとう」と言いたいことについては、「ごはん・お弁当・家事をしてくれたこと」「旅行・お出かけ・イベントに連れて行ってくれたこと」「宿題・勉強・自由研究を手伝ってくれたこと」などが挙げられた。

夏休み中の家事や旅行・おでかけ、宿題・自由研究の手伝いに関する感謝の気持ちが多数

夏休みの終わりと、学校が始まることに関する気持ちについては、新学期を「とても楽しみ」「少し楽しみ」と答えた小学生は約50%となった。一方で「あまり楽しみではない」「ぜんぜん楽しみではない」は31%という結果となり、期待と不安が入り混じる子供たちの気持ちがうかがえる。

3割が「新学期が楽しみではない」と回答

新学期の楽しみについては、「友達に会う」が最多。次いで「運動会などの学校行事」「給食」「クラブ活動」「新しい勉強」と続く。

新学期の楽しみは、友達に会うことや学校行事・給食が上位に

なお、休み明けに「学校へ行きたくないと思ったことがある」と答えた小学生は58%と半数を超え、多くの子供が休み明けに不安を経験している実態が明らかとなっている。

休み明けに「学校へ行きたくないと思ったことがある」と答えた小学生は58%

学校へ行きたくない気持ちを「周りの大人に話したことがある」と答えた小学生は38%で、「ない」(43%)の回答が上回っており、なかなか相談できない子供たちの存在も浮き彫りとなった。

43%は「学校へ行きたくない気持ち」を大人に伝えられていない

新学期に向けた意欲としては「勉強・学力アップ」や「運動」「友達づくり」への挑戦を挙げる声が多い。

「勉強・学力アップ」では、「勉強を頑張る」「新しい勉強に挑戦」「テストで100点」といった回答が寄せられた

ベネッセでは、長期休みから大きく生活リズムが切り替わるタイミングで、不安を感じている子供も少なくないと分析。子供の小さな挑戦や努力を認め、「安心して気持ちを話せる環境」を整えることが何よりの支えになるとまとめている。

調査概要
「進研ゼミ 小学講座」の利用者を対象にしたWeb調査
調査対象:全国の小学3~6年生の男女
実施時期:2025年8月13日~2025年8月19日
有効回答数:6,665件(女子4,541人/男子1,535人/性別無回答・その他589人)
※同調査では、設問ごとに選択式と自由回答形式を併用。選択式で傾向を把握し、自由回答では子供たちの生の声を抽出