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教育×生成AIの推進役に10名が就任、「スクールAI認定アドバイザー制度」始動

株式会社みんがくが「スクールAI認定アドバイザー制度」を創設

株式会社みんがくは、同社が展開する教育現場向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」の実践的活用を全国に広げるため、「スクールAI認定アドバイザー制度」を創設し、10名の認定アドバイザーを発表した。

一般社団法人 教育AI活用協会が2025年3月に行った教育機関などへの調査では、生成AIの教育活用に対して9割が関心を示した一方、導入を決定・検討しているとの回答は4割にとどまっている。

こうした背景を踏まえ、生成AIに対する理解と信頼を高め、教育現場での実践的活用を広めることを目的に、スクールAIの実践的な活用に長けた教員や専門家を認定。その知見や経験を広く共有するための制度を新設した。

認定者には、東北学院大学の稲垣 忠氏や東京学芸大学の鈴木直樹氏、札幌国際大学の安井政樹氏、中部大学の樋口万太郎氏、ヒロック初等中等部の蓑手章吾氏、神戸情報大学院大学の炭谷俊樹氏などが名を連ねる。彼らは各地域や学校への導入支援、活用促進に向けた情報発信などを通じて、教育現場における生成AI活用の浸透を図る。

スクールAIは、英作文の添削やテスト問題の作成、行事案内や保護者向けの報告書作成など、教育に特化した100種類以上の生成AIテンプレートを備えている。専門知識がなくても簡単に利用でき、教員の業務を効率化しながら、生徒一人ひとりに合わせた個別最適な学びの実現を支援する。

中部大学の樋口氏は、今回の取り組みに関し、以下のようにコメントしている。

「スクールAIに教育の新たな可能性を強く感じている。算数科を中心に、チャット型生成AIを活用したプロンプト設定や情報の差し込み機能により、主体的・対話的で深い学びを実現する授業づくりをサポートする。また、学習記録の可視化やフィードバック機能を通じて、学習者が自律した学習者へと成長できる環境を提供し、教員と児童生徒の双方が効果的に学び合える未来を築く」

みんがく代表の佐藤雄太氏は、「この取り組みはただのツール提供ではなく、『教育の未来を本気で変える動き』と捉えている。AIで教育を変えたい――そんな想いに共感してくれる人と、一緒に未来を創っていきたいと思っている」と語った。