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生徒がAIでアイデアを形に、みんがくが学習アプリ作成機能を「スクールAI」に搭載

株式会社みんがくが、生徒が生成AIを使ってオリジナルの学習アプリを作成できる機能を「スクールAI」に搭載

株式会社みんがくは、教育向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」において、生徒自身がAIを活用して学習アプリを作成できる新機能をリリースした。

新機能の「モード作成機能」では、生徒がプロンプト(指示文)を入力するだけで、自分専用の学習アプリを簡単に作成できる。英会話の練習や作文の添削、クイズの出題など、自分の興味や学習スタイルに合わせたオリジナルアプリを設計できる仕組みだ。

背景には、文部科学省が2024年12月に公表した「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」を受け、教育現場で生成AIの活用が進んでいる状況がある。同社は、一方向的な学習支援ではなく、「自分で学びを設計する力」を育む探究型の学びを実現するため、同機能を開発した。

また、同機能は現場の教員から寄せられた声をもとに開発しており、教員が用意したツールを使うだけでなく、「AIとともに考え、つくり出す力」を育むことを目的としている。

同機能では、生徒がAIに対して「私は生徒、あなたは英語面接官として質問してください」「漢字の読み方をクイズ形式で出題し、間違えたらヒントをください」などと指示することで、目的に応じた学習モードが自動で構築される。

モード作成機能の概要

活用例として、「未来の自分」や「少し『天然な』AIロボット」との会話を通じた英会話練習や、優しい先生や厳しい編集者などの指導スタイルを変えた作文添削、ストーリー仕立てのクイズ出題、AI面接官による志望理由の練習などが紹介されている。

リリースに先立ち、東洋大学付属姫路高等学校でワークショップを実施し、生徒たちが自らのプロンプトで学習モードを作成した。利用した生徒からは「1つ質問したら100のアドバイスが返ってきた。AIってすごいと思った」「便利で使いやすかった」といった声が寄せられたという。

東洋大学付属姫路高等学校でのワークショップの様子
プロンプトを入力する生徒