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生成AIで信長と対話、歴史教育アプリの導入希望校を募集

株式会社みんがくが玉川大学教育学部濵田研究室と開発した歴史教育アプリの実証校を新たに募集

株式会社みんがくは、歴史上の人物と対話できる生成AIアプリ「歴史人物シミュレーター Ver2」の実証実験モデル校の募集を開始したと発表した。歴史人物シミュレーターは、玉川大学教育学部濵田研究室と共同で開発したもの。

同アプリは、歴史的事実をもとに作成したチャットボットを通じて、ユーザーが歴史上の人物と対話できる学習ツールである。2024年に初版Ver1を開発し、Ver2では現場からのフィードバックを反映して機能改良と内容拡充を実施。株式会社旺文社の書籍をデータベースに採用し、Microsoft Azureのセキュリティ基準に準拠したChatGPT環境を搭載した。

データベースに株式会社旺文社の書籍を採用

濵田英毅教授は、「当時の人々が、なぜその決断をしたのか?」を解き明かすには社会構造・人間関係・自然環境などを理解する必要があり、決断の理由を簡潔に伝える力はこれまで専門家でしか持ち得なかったという。しかし、生成AIの進化によって誰でも本質的な歴史の学びが可能となり、同アプリで歴史を身近に感じることができると語った。

歴史人物シミュレーターの特徴と内容

今回募集する導入モデル校は先着10校で、アンケートや教員・生徒へのヒアリング、授業見学など、可能な範囲での協力が求められる。

みんがくは、同アプリのVer2に関する有効性を実際の教育現場で検証するとともに、同アプリを通じて、教科書では得られない視点から歴史を学び、人物の視点や価値観を理解する機会を提供することを目的としている。