自治体向けに無償の生成AI活用キャンペーンを開始、みんがく

株式会社みんがくが、生成AIを活用した授業を自治体単位で検証できる機会を無償提供

株式会社みんがくは、全国の自治体を対象に「無償スタート応援！教育特化型の生成AI活用キャンペーン」を開始する。

同キャンペーンは、GIGA第2期の端末更新に合わせ、生成AIを活用した授業の導入を自治体単位で無償検証できる機会を提供するものだ。自治体の教育DXを推進し、教員がAIを授業に取り入れやすい環境の整備を目指している。

GIGAスクール構想によって「1人1台端末」の環境が整備されたが、「教員が指示し、児童生徒が端末を操作する」ケースも多い。みんがくでは、学習指導要領が目標とする「持続可能な社会の創り手」を育成するには、子供たちがAIを活用しながら、主体的に考え、学び、実践できる環境を整えることが不可欠であるとして、自治体単位で生成AIの活用を検証し、教育現場への導入を支援する。

みんがくの提供する「スクールAI」は、Microsoft Azure環境で構築され、個人情報を学習しない安全設計を採用。教師が生成AIの利用状況を把握できる管理システムを備え、全国の教員が作成したAI教材を共有・活用できるプラットフォームも提供する。さらに、授業準備や校務に活用できる100種類以上のテンプレートを搭載し、すぐに実践が可能だ。

同キャンペーンでは、対象となる自治体に対し、スクールAIを初年度無料で提供する。導入時には教員向けのAI活用研修を実施し、プロンプト作成やスクールAI認定ティーチャー研修も無償で提供する。応募自治体には、参加自治体の生成AI活用事例をまとめた「実践レポート集」が提供され、他自治体の取り組みを参考にできるようになっている。

応募条件は、「導入後3カ月以内に教員向けのオンライン研修を受講すること」「各校での実践レポートの提出」の2つ。キャンペーンの申し込みは、案内・申込フォームから応募可能で、申し込み期限は2025年3月31日まで。