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探究学習に特化した生成AI「TimeTact探究ロボ」を提供開始、Study Valley

教員の「困った」に寄り添い、授業支援や学習管理をサポート

株式会社Study Valleyが探究学習に特化した生成AI「TimeTact探究ロボ」を提供開始

株式会社Study Valleyは、探究学習プラットフォーム「TimeTact」で利用できる生成AI機能「TimeTact探究ロボ」の提供を開始した。同機能は、児童生徒の課題設定や情報収集、整理・分析、まとめ発表のすべての過程で、10秒以内にフィードバックを提供する。

生成AIを探究学習で活用する場合、「内容が一般的すぎて探究の参考にならない」「回答が難しすぎる」「内容が誤っている」というケースがあるが、児童生徒が取り組む探究内容を生成AIが判断し、学びに適した企業プロジェクトや探究教材会社のプログラムを提案するという。

探究学習を進めるには、多数のフィードバックやコーチングが必要である。「答えのない課題」に対し、絶対解ではなく、納得解を導くには、周囲の人とのディスカッションや教員からのフィードバックを受け、軌道修正をする必要があるためだ。

同社によると、TimeTact探究ロボを利用することで、これまで教員が行ってきた児童生徒へのフィードバックを9割以上削減できるという。また、生徒の進路指導で必要な情報など、TimeTact上の探究ポートフォリオ情報を生成AIが把握し、調査書などの自動作成が可能となる。

TimeTact探究ロボのイメージ

これらによって、生徒はより効率的に探究活動を進めることができ、教員の業務負担も大幅に軽減される見込みである。

なお、同社が提供するTimeTactでは、多くの企業と連携し、企業が抱える課題を探求テーマとして200以上提供。さまざまな課題を段階的な「問い」に分解しているため、自分に合った探究テーマに取り組める。さらに、経済産業省の「未来の教室~STEAMライブラリー~」から170以上の教材も活用できる。

企業課題例:「若者に都市鉱山を手軽に活用してもらうにはどうすべきか(田中貴金属工業株式会社)

また、2024年11月末までの申し込みには、AI機能の利用クレジット追加付与や、AI機能の値引きといった特典が用意されている。同社は400校以上の学校や教育機関に導入されている「TimeTact」を通じて、教育の質を向上させることに取り組むとしている。

●【TimeTact】探究にフォーカスした社会と繋がる教育を