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カシオ、東京学芸大学と探究学習プロジェクトを開始

ICT学習アプリ「ClassPad.net」を活用

ICT学習アプリ「ClassPad.net(クラスパッド ドット ネット)」を活用した東京学芸大学の「高校探究プロジェクト」と共創

カシオ計算機株式会社は、東京学芸大学と「高校探究プロジェクト」を開始することを発表した。同プロジェクトでは、カシオのICT学習アプリ「ClassPad.net」を活用し、探究学習の効果的な授業方法を確立することを目指す。期間は2024年8月から2025年2月までとなる。

ClassPad.netは、デジタルノートを搭載したオールインワンのICT学習アプリであり、探究学習における「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」に対応する機能を備えている。特に、デジタルノート機能は探究のプロセスを記録や整理するほか、学びの振り返りや発表にも活用できる。また、共有機能により教員の指導や評価にも役立つ。

2022年度から高校で必履修科目となった「総合的な探究の時間」は、不確かな社会環境の中で自ら課題を見つけ解決策を導き出す力を育む授業として注目されている。東京学芸大学の「高校探究プロジェクト」では、「各教科における探究的な学び」と「総合的な探究の時間」の双方を実現するための高校教員コミュニティの創出を目指している。

同社は、ClassPad.netを多くの学校で活用してもらうべく、東京学芸大学が取り組んでいる高校探究プロジェクトに参画する。一般の高校生と教育関係者から参加者を募集し、探究学習の効果的な授業方法について一緒に議論していく予定だ。

2024年8月4日(日)には、カシオ本社で同プロジェクトのリーダーである西村圭一教授とともにワークショップを開催する。10月以降は、高校生が学校における探究学習でClassPad.netの効果的な活用方法のほか、コンテンツの改善点などを調査する。12月には、カシオの開発者との交流会が開かれ、同アプリについて意見交換を行う。さらに、2025年2月の報告会で高校生が学びのプロセスや成果を発表する予定となっている。

東京学芸大学大学院教育学研究科 西村圭一教授

西村圭一教授は、東京学芸大学大学院教育学研究科教授であり、東京都立高校を始めとした学校の教諭、国立教育政策研究所総括研究官、東京学芸大学教育学部教授などを経て、2019年から現職に就いている。「高校探究プロジェクト」のリーダーとして、日本数学教育学会業務執行理事、数学教育編集部長、日本教科教育学会全国理事、新算数教育研究会全国大会推進部長を兼任している。

同プロジェクトで開催する、ワークショップの概要は以下の通り。

●「高校探究プロジェクト」ワークショップ概要
 開催日:2024年8月4日(日)13時30分から16時
  会場:カシオ計算機本社1階大会議室
     東京都渋谷区本町1-6-2
  主催:東京学芸大学「高校探究プロジェクト」
     カシオ計算機(カシオ教育研究所)
  定員:高校生30名、教育関係者約20名
     ※高校生には会場までの交通費の一部を支給
参加申込:事前登録制
申込期限:2024年7月26日(水)