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芝浦工大付属中高、情報収集・分析サービス「Aseries」を探究型授業に採用

自然言語処理技術を活用した情報収集・分析サービス「Aseries」が芝浦工大付属中学高等学校の教育プログラムで拡大採用

 ストックマーク株式会社は、同社の自然言語処理技術を活用した情報収集・分析サービス「Aseries」が芝浦工業大学附属中学高等学校の探究型授業に採用されたと発表した。同サービスは、同中等部と同高等部のそれぞれで活用が進んでいる。

 同中等部では「SHIBAURA探究」と称したSTEAM教育を実践し、ロボット制作やプログラミングなどのIT技術と論理的思考を育む「IT」科目とプロジェクト型の探究活動を行う「GC(Global Communication)」の2科目に取り組んでいる。

 Aseriesには、膨大な情報源から必要な情報を瞬時に表示するAnewsと、企業分布や業界分布を可視化するAstrategyがあるが、同中等部ではITの科目にAseriesを導入。膨大な情報の中からAIを活用し、わかりやすく正確な市場情報を収集・分析するために活用しているという。

 同高等部では総合的な探究型授業として、2022年から「探究Lab」を開始。同授業は、自己に関することや1つの分野を深めていく「深化期」と、いろいろなモノ・コト・ヒトとつながる「探索期」の2期で構成されており、Aseriesを「自己深化プレゼンテーション」と「自己深化レポート」の分野で活用している。

Anewsで特定のキーワードに合致するニュース記事を検索し、Astrategyで記事に関連する業種やトレンドの企業名などをまとめる生徒たち

 生徒は気になる研究領域の5W1Hをまとめ、世の中の需要がどのように解決されているかを調べてプレゼンテーションし、その評価から改善したレポートを作成するときにもAseriesを活用する。

 また、ストックマークは同社オフィスで高等部の生徒10名と教員1名の計11名で座談会を開催、Aseriesなどの開発について説明し、生成AIの活用について話し合った。参加した生徒全員が生成AIを利用して英単語の深掘りや調べ学習に活用しており、生徒からは「ユーモアやジョークをAIは理解しているのか?」「社内情報検索機能におけるパーミッション管理はどのようにしているのか?」といった質問が寄せられ、ストックマーク社員も驚いたという。

生徒たちはデータとAIを活用したプロダクト開発や事業収益モデルを学び、AIの動作や実装などに関する質問をストックマークに投げかけた