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全国10大学が連携、STEM女子支援の新プラットフォーム「Girls Go STEM!」設立

山田進太郎D&I財団によるSTEM女子支援の新たな取り組み

公益財団法人山田進太郎D&I財団は、STEM(理系)で大学および高等専門学校に進学する女子学生を増やすためのプログラムを支援する新たなプラットフォーム「Girls Go STEM! 〜大学・高専支援プラットフォーム〜」を設立した。

8月より全国10大学(お茶の水女子大学、北九州市立大学、熊本大学、佐賀大学、滋賀県立大学、芝浦工業大学、信州大学、東北大学ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進センター、八戸工業大学、山梨大学)がこの取り組みに参画している。

女子学生の割合が少ない理工系分野においては、特に大学進学や卒業後の活躍の支援が必要となっている。そのため政府は、「女性活躍・男女共同参画の重点方針」において、大学と民間企業の連携による女子学生の学業サポートや卒業後のキャリア支援を行うほか、理系学部における女子枠の設置を提案している。

しかし、同財団が実施した大学などへの調査や意見交換の中で、女子学生が理系分野を選択する際のサポートに関して、各機関が持つノウハウや経験を共有する機会が不足していること、中高生の女子に対する情報の周知徹底や集客の難しさ、社会で活躍するロールモデルの見つけにくさといった課題が明らかになった。

このような課題に対応するため、同財団では、以下の支援を行う。

1. 交流機会の提供:大学や高等専門学校が持つ本テーマに関連した知識や経験を共有し、相互に学び合える機会を提供

2. 広報支援:財団の公式ウェブサイト、ソーシャルメディア、メールマガジンなどを通じて、各機関のイベント情報を広く拡散し、集客を支援

3. キャスティング支援:財団のネットワークを活用し、企業で成功しているロールモデルのキャスティングを支援

4. 褒賞:参画機関や学生の活動を表彰し、社会的価値を評価と表彰の実施

「Girls Go STEM!」の大学・高専支援プラットフォーム

この取り組みでは、10大学と協力して、全国の中高生女子にSTEMの魅力を伝える仕組み(エコシステム)を築くことを目指している。