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山田進太郎D&I財団、理系女子奨学助成金の3期目募集を開始

今回は500名が対象で該当者が多ければ抽選。累計では1200名に給付

 公益財団法人山田進太郎D&I財団は、高校生女子が大学選択時に理系を選択することを支援する「STEM(理系)女子奨学助成金」の3期目の募集を7月6日から開始した。対象者は500名程度で給付金額は10万円、返済は不要。予備選考後に資格者多数の場合は抽選で決定する。

 応募資格は2023年4月時点で高校1年生または2年生でSTEM(理系)分野への大学進学を検討し理系コース/理系科目を2024年度に選択予定・継続選択すること、または高等専門学校の1、2年生で2024年度も高等専門学校に在籍予定、女性(性自認もしくは戸籍上の性別が女性)で過去に山田進太郎D&I財団の奨学金を受け取ったことがない人としている。

 エントリーは7月6日から11月26日までで、12月下旬に予備選考し、資格者多数の場合は抽選。2024年1月下旬から2月上旬にかけて選考結果をメールで連絡、必要書類の提出や口座の登録を4月30日までに行い、2024年5月から6月ごろに奨学金が振り込まれる。さらに2025年4月30日までに諸学金の使途について報告書を提出する。

 奨学金を実施する山田進太郎D&I財団は、株式会社メルカリの代表取締役CEO、山田進太郎氏が2021年に設立した公益財団法人。STEM(理系)のジェンダーギャップに注目し、大学進学者に占める女性のSTEM比率がOECD諸国で最低の日本を、OECD平均の28%まで引き上げることを目標に「STEM(理系)女子奨学助成金」を展開している。

 奨学金は成績や所得は不問で抽選制で返済不要という独自性から注目されているとし、累計応募者は約2900名。これまで、奨学金は学習参考書、塾の講習代、STEM関連留学費用まで幅広い用途で活用され、STEM分野への進学を促進する効果的な手段になったとしている。

 また、学年が上がるにつれて理系への苦手意識が高まっているとし、山田進太郎D&I財団では、奨学金に加えて、学校や中高教員向けのイベントをシリーズで展開、STEM分野の教育や職業に関する情報を提供、進路選択で悩む生徒を支援する取り組みを進めていくという。