ニュース

文系選択理由は「理系科目が苦手」が半数、文系と理系の選択に悩む学生は42.5%

Studyplusトレンド研究所と山田進太郎D&I財団が文理選択の事例紹介イベントを8月24日実施

 スタディプラス株式会社が運営するStudyplusトレンド研究所と公益財団法人山田進太郎D&I財団は、高校生と大学生の男女3297人を対象にした文理選択に関する実態調査を発表した。あわせて、文理選択に関する事例を紹介するイベントを8月24日にオンライン開催する。

 調査結果では、文理選択を経験した学生2740名のうち「文理選択に悩みや迷いを抱いた」と回答した人が42.5%あった。学校や教員のサポートやアドバイスが文理選択に影響を与えたと回答した学生は54.1%となるが、サポートへの満足度は「どちらでもない」「やや不満」「非常に不満」の合計が44.9%になったとした。

 文理それぞれの選択理由は、文系選択理由は「理系科目が苦手だったから」が49.9%でトップ、一方の理系選択理由のトップは「理系で学べる理由に興味があるから」が55.6%となった。文系選択の理由が消極的なものが多く、特に女子はこの傾向が顕著で、「理系科目が苦手だったから」が男子と比較して12.3%も高くなっているという。

 この調査結果を受けて、文理選択についての取り組みを教育現場で促進するためのイベント「学生アンケート結果から見る文理選択の課題 - 進路指導の新たな展望を探る教員向けイベント」を8月24日の16時から17時まで、ZOOMによるオンラインで配信する。

 イベントでは、特に女子生徒の理系選択に焦点を当て、理系進学者を多数輩出している私立茨城高等学校・中学校の横倉友博先生が登壇し、文理選択支援の事例を交えながら、学校現場での進路指導における手法を共有する。

 イベントの参加費は無料だが、事前に申込が必要。対象は中学校・高等学校・高等専門学校・大学の教職員、教育委員会等の教育関係者。