【連載】EducAItion Times
NotebookLMで、「思い通り」のスライドを作るポイントは?
2026年2月20日 06:30
最近、現場で話題沸騰中なのが Google の「NotebookLM」 です。資料を読み込ませるだけで要約や音声解説、動画解説を作ることができる生成AIですが、特に注目されているのが「 スライド作成機能 」です。
ただ「これでスライド作りが楽になる!」 と思って使ってみたものの、出来上がったスライドを見て、「構成はいいけど、文章のニュアンスを直したい」「誤情報(ハルシネーション)が混じっている」という壁にぶつかり、結局自分で作った方が早いと感じたことはないでしょうか。
しかし、諦めるのはまだ早いです。 実は、スライドを作る前のひと工夫で修正の手間を減らし、自分が本当に作りたかったスライドに近づける方法があります。今回は、「生成AIで骨組みを作り、NotebookLMで仕上げる」という効率的なスライド作成術をご紹介します。
なぜ「一発生成」だとうまくいかないのか?
とりあえず資料を読み込ませて、スライドを一発生成してみる。多くの人が最初に試す使い方でしょう。確かに形にはなりますが、この方法で理想通りのスライドが生成されることはほとんどありません。なぜ、一発生成はうまくいかないのでしょうか。
うまくいかない最大の理由は、丸投げで AIに「構成(考え)」と「執筆(作業)」を同時にやらせてしまっているから です。AIは指示があいまいだと、確率的に言葉をつなげて文章を作ります。これが「意図しない構成」や「ハルシネーション」の原因です。そこで有効なのが「 スライドの構成を考える 」という過程を設けた、以下の3ステップです。
ステップ①:NotebookLMに「スライド資料」の「材料」を読み込ませる
まずは、Google NotebookLM に、スライド資料の元となる「材料」をアップロードします。「校外学習の計画書」や「指導案」などを読み込ませます。
- 資料を読み込ませる前に、児童生徒の名前や特定の個人が識別できる情報が入っていないか必ず確認してください。
- 個人情報は匿名化したり、該当部分を削除したりするなどの配慮が必須です。
※注意点:個人情報の取り扱い
ステップ②:「スライド資料」を作る前に「スライドの構成を考える」
次に、読み込ませた資料を元に、NotebookLM(またはGeminiなどの対話型AI)と対話しながら、「スライドの構成」を作ります。
いきなりスライドを生成するのではなく、まずはテキストだけで構成を練ります。どのような構成案でスライドを作成したいのか、「チャット欄」に下記のようなプロンプトを入力します。
▼ プロンプト例
【出力形式】 スライド1枚ごとの「タイトル」と「表示する具体的なテキスト(箇条書き)」を作成してください。そのままスライドに使える形式でお願いします。
出力された構成を見て、「持ち物の説明を詳しくしたい」「このスライドの前に約束事を入れたい」といった修正を加え、「このままスライドに貼り付けてもOK」というレベルまで構成を仕上げます。
ステップ③:NotebookLM で「設計図通り」に資料化する
設計図ができたら、いよいよスライド資料作成の出番です。 NotebookLM の「スライド資料」を開き、「どこに焦点を当てますか?」というチャット欄に、先ほどの設計図(テキスト)をコピーして貼り付けます。
そして、次のように指示を出します。
▼ NotebookLM への指示
(作成するスライドについて説明してくださいの欄に入力)
【構成案】 (ここにステップ②で作ったスライド構成のテキストを貼付け)
こうすることで、NotebookLMは、与えられたテキストを「スライドという形に整える」ことに全力を注ぎます。生成ボタンをクリックし数分~10分間程度でスライド資料が完成します。実際に完成したスライド資料はこちらです。
「しっかり考える」ことが、一番の近道
この方法には2つの大きなメリットがあります。
1つは、 ハルシネーション(嘘)の抑制 です。「構成はこのテキスト通りに」と限定することで、AIが情報を補ってしまう余地を減らすことができます。もう1つは、 修正時間の短縮 が挙げられます。最初に「自分の思い通りの構成」を作っているため、出来上がった資料は先生の意図とあまりズレません。「なんか違うから全部直す」という作業がなくなり、結果として完成までの時間短縮につながります。
スライド資料作成におけるAI活用でも大切なのは、「 AIに丸投げしないこと 」です。
「授業の狙い」や「構成」といった考える部分は、先生自身がしっかりと考え決める。そして、実際のデザインや配置という作業の部分は、NotebookLM に厳密に指示する。
しっかり考えた上で、AIに指示するという方法が、修正が少なく、忙しい先生方の時間を節約する「最も効率が良い方法」ではないかと思っています。ぜひ、次の授業準備や資料作成等で試してみてください。
生成AI活用の留意点
生成AIを活用するに当たって以下の2点は必ず留意しましょう。
①個人情報を入力しない: 学校内の機密情報や個人を特定できる情報は、入力前に必ず除外してください。
②ファクトチェックを行うこと: AIはもっともらしい嘘をつくことがあります。必ず人間の目で確認してください。
生成AIに対して、どれほど厳密に指示を出したとしても、必ずしも100%思い通りのスライド資料になるとは限りません。細かな微調整は必要になります。「AIが8割から9割を仕上げてくれる」と考え、そこから自分なりに最適化していくスタンスが、AIと上手く付き合うコツです。
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