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『高校生のための「探究学習」ワーク』を10月7日に発売、学事出版株式会社
2024年10月10日 12:10
学事出版株式会社は、ワーク形式で生徒が自主的に探究学習に取り組めるようにする『高校生のための「探究学習」ワーク』を2024年10月7日に発売した。
同書は、2022年に出版した書籍『高校生のための「探究」学習図鑑』をもとに構成。授業や学習で実践できるように各項目に解説と説明を入れ、生徒が主体的に取り組める仕様とした。
監修は、文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総合的な探究の時間編』の作成協力に携わった廣瀬志保氏(山梨県立笛吹高等学校長)が担当。生徒が自ら課題を見つけ、取り組めるように工夫を凝らしている。
廣瀬氏は「生徒が1人1冊持ち、1年間で進めるイメージで、探究サイクルに合わせて「課題の設定」から「まとめ・表現」までを実践できる。「なぜ」「どうして」から、生徒がワクワクする探究に活用してほしい」とコメントを寄せている。
同書では、「この本の使い方」で探究のプロセスや方法、考え方について図版を交えて簡潔かつわかりやすく紹介しており、初めて探究学習に取り組む生徒でも目的をつかみやすい。
各項目は、「テーマ・目的・概要」を見開きページで紹介し、次の見開きで具体的なワーク例と発展学習のヒントを掲載。書き込み式のため、学んだプロセスをすぐに記録可能で、学習に取り組みやすいステップ別で構成した。
さらに、各章末に事例コラムを掲載し、巻末には学習を進める上での困り事や疑問を解決するための「困ったときのQ&A」のほか、タブレット端末などで利用可能なワークシートのダウンロード用コードも用意されている。
同社は、学習効果を高めるため『高校生のための「探究」学習図鑑』と併用することを推奨している。
目次
第1章 課題の設定
1 探究の進め方
2 課題をみつける
3 さまざまなツールの使い方
4 課題を具体化し、仮説を立てる
5 課題を再考する
コラム①探究は「行ったり来たり」を繰り返す
第2章 情報の収集
1 情報収集の方法
2 ノートにまとめる
3 図書館を利用する
4 インターネットで調べる
5 体験活動を行う
6 インタビューを行う
7 アンケートを行う
コラム②学校行事を探究に生かしてみよう
第3章 整理・分析
1 集めた情報を整理する
2 統計データをつくろう
3 調べた情報を分析する
4 グループディスカッションを行う
コラム③探究で生成AIを活用するには
第4章 まとめ・表現
1 課題解決策を実践する
2 レポートを書く
3 論文を書く
4 発表資料を作成する
5 発表を行う
6 取り組みを振り返る
7 次の課題を設定する
コラム④探究と進路
こんなことで困ったら Q&A
監修者
廣瀬志保(ひろせ しほ)
山梨県立笛吹高等学校校長
山梨県生まれ。山梨大学大学院教育学研究科教職大学院修了。大学卒業後、NHK甲府放送局キャスター、高等学校教諭・教頭を経て、現職。担当教科は理科・生物。早くから高校での「総合的な学習の時間」の実践に力を入れ、数々の実践を展開する。文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総合的な探究の時間編』作成協力者。現在、日本生活科・総合的学習教育学会の常任理事も務める。
著書に『学習指導要領の未来』(分担執筆)『「探究」を探究する』(いずれも学事出版)など。
書誌情報
書名:『高校生のための「探究学習」ワーク』
監修:廣瀬志保
発売日:2024年10月7日
定価:1,320円(本体1,200円+税10%)
判型:B5判
ページ数:112ページ
ISBN:9784761930325
発行:学事出版株式会社