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カシオ計算機、高知県全県立高校に授業特化型アプリ「ClassPad.net」を提供

「ClassPad.net」を高知県の全県立高等学校が導入

カシオ計算機株式会社は、同社の授業特化型アプリ「ClassPad.net」を高知県内の全県立高等学校33校が2024年11月末までに導入することを発表した。都道府県単位での一斉導入は、高知県が初となる。

高知県では、GIGAスクール構想に基づき、2021年度に県立高等学校へ1人1台端末を整備した。2022年4月には、カシオ計算機と「高知県立学校におけるデジタル学習支援に関する協定」を締結。県立高等学校で実施されたICT活用の実践・検証にClassPad.netが活用され、同社は共同研究で得た内容を機能改善に反映してきた。

ClassPad.netは、デジタルノートや教員と生徒のやりとりをサポートする授業支援機能のほか、数学ツール・オンライン辞書などの学習コンテンツを統合したICT学習アプリ。教員と生徒による双方向授業や生徒同士の議論に活用でき、思考力育成や効率的な学びを支援する。

さまざまな「ふせん機能」を備えたデジタルノート機能で、板書の手間を削減。授業時間を有効に活用し、生徒の思考を深める

同社によると、ClassPad.netは2024年3月時点で高校を中心とした402校に導入されており、国語の授業で便利な縦書き機能や、グループワーク中に動画・画像を共有できる機能などが好評を得ているという。

また、同社は7月31日に、ClassPad.netのアップデートを実施。探究的な学びや協働的な学びで活用できるよう、デジタルノート機能などを強化した。グループワーク中に生徒も他グループのノートを閲覧できるようになったほか、教員が生徒全員にノートを一斉配布できるようになるなど、より使いやすくなっている。

これらのアップデートと従来機能が高く評価され、高知県は県内全ての県立高等学校33校への導入を決定した。

本格導入に先立ち、高知県教育委員会と連携し地域ごとに説明会や実技講習を開催したことで、スムーズな導入を実現。同社は、ClassPad.netの公式YouTubeチャンネルや教員向けコミュニティサイトなどを活用し、対面とオンラインの両方で各学校への導入・活用支援を行う。