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高校生の探究成果を大学に提出できる「TimeTact探究スマッシュ」を提供開始

株式会社Study Valleyが、探究学習の成果や活動ログを、大学入試の出願資料として大学へ提出できる新サービスを提供(出典:株式会社Study Valley)

株式会社Study Valleyは、高校生が探究活動の成果を大学入試に直接提出できる新機能「TimeTact探究スマッシュ」の提供を開始した。

TimeTact探究スマッシュは、探究学習の授業計画や教材配信、授業実施をサポートする「TimeTact」の新機能で、生徒が蓄積した活動ログやフィードバック記録を志望大学へデジタルデータとして提出できるようになる。

大学入試の約半数を占める総合型選抜や学校推薦型選抜では、ポスターや論文などの成果物だけでは個人の主体性や能力の判断が難しいという課題がある。また、生徒にとっても、3年間のプロセスや細かな気付きを、限られた出願書類だけで大学側に伝えきれないという課題があった。

Study Valleyは大学における研究テーマを探究教材として提供するほか、大学のオープンキャンパスでTimeTactを利用した探究体験講座を展開。高校生が体験した探究プロセスの記録を残す取り組みを行ってきた。こうした取り組みの中で、多くの大学から「TimeTactに蓄積されたリアルな活動データを入試の評価対象として活用したい」という要望があり、同機能の開発に至ったという。

同機能では、日々の活動記録や教員やAIによるフィードバック、振り返りの記録などを含めた探究のプロセス全体を提出可能とすることで、探究型入試における課題の解消を目指す。また、大学側も生徒が取り組んだテーマや意欲をより具体的に把握できるため、評価・選抜が容易になる。

同機能は、TimeTact上で探究教材の提供を行っている大学を優先に、順次提供を開始する。Study Valleyは今後も、探究の学びが正当に評価される仕組みづくりを通じて、生徒の進路選択の幅を広げる高大接続を強化する方針だ。