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高校向け、マイクラで教科学習や探究学習ができるPBL教材をリリース

NASEF JAPANが新プロジェクトを始動

高校の主要5教科と総合的な探究の時間用の教材開発を行う「NASEF JAPAN craft Project」

NASEF JAPAN(ナセフ ジャパン/特定非営利活動法人国際教育eスポーツ連盟ネットワーク日本本部)は、2023年6月3日に公式サイト「NASEF JAPAN craft Project」をオープンし、マインクラフトを活用した高校向けの‘PBL教材を公開した。

NASEF JAPAN craft Projectとは、高校生向けのマインクラフト教育教材開発プロジェクトで、PBL教育(課題解決型学習)やSTREAM(科学・技術・ロボット工学・工学・芸術・数学)教育を促進し、DX人材育成に貢献することを目指している。

同法人が開発している教材は、高校1年生を対象とした主要5教科で利用できる「Classcraft」と、部活動や総合的な探究の時間に活用できる「Clubcraft」の2つのカテゴリーに分かれている。教材開発には、東京大学大学院情報学環の客員研究員であるタツナミ シュウイチ氏や、理科専門で古知野南小学校の教諭である岩田 智文先生など、教育現場で活躍する専門家たちが参画している。

教材の開発者とアドバイザリー

学びに興味を持たせる高校向け授業用教材「Classcraft」

Classcraftは、中学から高校へ進学する際の学習内容の変化に対応し、マインクラフトを通して新しい学習内容に興味を持たせることを目的とした教材。「理科編 化学 炎色反応」「理科編 地学 火成岩」「英語編 異文化理解 ~ゲルを建築しよう!~」の3つの教材がリリースされた。

授業用教材「Classcraft」

「理科編 化学 炎色反応」では、マインクラフトを利用して理論化学を学び、炎色反応実験を仮想と現実の両方で体験する。また、「理科編 地学 火成岩」では、マインクラフト内で火山や溶岩を観察し、岩石・鉱石を採掘するなど現実では経験することが難しい体験を味わうことができる。「英語編 異文化理解 ~ゲルを建築しよう!~」では、英語でコミュニケーションを図りながら、協働でモンゴルの伝統住居「ゲル」を建築することで異文化理解を深められる教材となっている。。

部活動や探究学習に活用できるグループワーク用教材「Clubcraft」

Clubcraftは、部活動や総合的な探究の時間に活用できるグループワーク教材で、プロジェクト型学習を「調査(インプット)」「制作(ビルディング)」「発表(アウトプット)」の3ステップで行うことができる。2023年7月に公開され、これまでに10教材がリリースされている。

グループワーク用教材「Clubcraft」

一般的にマインクラフトを活用した教材には、プログラミング学習を主体としたものが多く、高校の「教科」で活用できる教材は少ない。そのため、同法人では、教科学習の入口となる教育ツールにマインクラフトを活用することで、生徒たちがさまざまな教科や学びに興味を持ち、楽しく学びながらデジタル社会に対応できるスキルを身に付けることを目指している。

ClasscraftとClubcraftを利用するには、NASEF JAPANへの加盟登録が必要となり、教材自体は無料で利用可能。加盟申請登録のほか、詳細についてはNASEF JAPAN craft Project特設ページで確認できる。