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小5女子が「ロボット運輸」でMVP初受賞、ロボット技術とアイデアを披露する子供たち
第14回 ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室全国大会
2024年9月6日 08:00
ヒューマンアカデミー株式会社は、8月24日にロボット教室の学習成果を発表する場となる「第14回 ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室全国大会」を東京大学安田講堂で開催した。予選審査を勝ち抜いた27名が受賞し、例年は参加の8割を男子が占める中で今回初めて女子がMVPを獲得した。
大会はロボットの正確性や技術力を競う「テクニカルコンテスト」と、自分自身で考えたオリジナルロボットを製作し発表する「アイデアコンテスト」の2部門。
アイデアコンテストは、普段使用しているロボットキットを使って製作したオリジナルロボットの完成度を競うもので、デザイン性やコンセプトのユニークさ、構造や仕組みの工夫などを基準に審査する。
MVPを受賞した愛知県鹿山教室の加藤柚乃さん(小学5年生)の作品名は「ロボット運輸」で、実際の運送会社のように荷物が工場からトラックに載せられ、家まで運ぶ流れをロボットで表現した。1つのモーターの動力で複数の動きを生み出す機構が光っていたと評価された。
テクニカルコンテストは、日清食品株式会社とのコラボレーションによる「カップヌードルを作ろう」がテーマ。麺や具材に見立てた数種類のパーツを取り込んで容器に入れ、完成させることを目標とし、制限時間の1分間に容器の中に入れたパーツの数を点数化して得点を競う。
テクニカルコンテスト優勝の愛知県大高青山教室の池田宗磨さん(小学6年生)は、優勝の決め手として「焦らず空気にのまれず、落ち着いてセッティングしたことと、光センサーを十分調整したことが良かったと思います」と語った。
また、大会ではエキシビジョンとして過去の6回と7回の大会でMVPを受賞した大阪府の狭山池前教室を修了した花園明良さん(高校2年生)が登場、今大会出場選手と同じパーツを使ってギターを演奏するロボットを披露、本人の歌唱とともにギターを演奏した。
大会の審査委員長であるロボットクリエイターで株式会社ロボ・ガレージ代表取締役の高橋智隆氏は「あまりにも素晴らしいロボットが多すぎる」と参加者のレベルの高さを指摘、「日本のロボット産業も、この次世代の若者たち、子供たちに支えられて、きっとロボットと共生する未来が実現すると思います。私も彼らと一緒に、ロボットの研究開発ができる日を楽しみにしています」と語った
なお、ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室全国大会は、ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室在籍生および修了生を参加資格として実施した。5月から6月にかけてエントリーを受け付け、全国2万7000名以上の中から予選審査を勝ち抜いた児童生徒が集まった。
●第14回ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室全国大会