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ロボット教材を活用した探究プログラムを高校に提供、ヒューマンアカデミージュニア

「ヒューマンアカデミージュニア」がDXハイスクール採択校と全国の高校に向けて、ロボット教材を活用したSTEAMパッケージプランを提供

ヒューマンアカデミー株式会社の児童教育事業「ヒューマンアカデミージュニア」は、高校に向けて、ロボティクスプロフェッサーコース(ロボット)の教材を活用した新たなSTEAMパッケージプランを開発し、提供を開始した。

対象は、文部科学省「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」に採択された全国1,000校の高等学校および新規採択に挑戦する全国の高校。

「ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室」は、未就学児(5~6歳)から中学生を対象に全国で展開し、教室数は約2,000教室、在籍生徒数は27,000名を超えるという。その中の「ロボティクスプロフェッサーコース」は、上級コースのロボット博士養成講座に位置付けられ、C言語をベースにしたプログラミング言語を使った高度なロボットを製作する内容となっている。

今回のSTEAMパッケージプランは、このロボティクスプロフェッサーコースの教材を活用した学習プログラムだ。ロボット製作を通して、プログラミングと数理情報、ハードウェアを総合的に学習できる。さらに、生徒が自ら考え、学び、創造する力を育むことを目指す。

STEAMパッケージプランは1単位時間50分、約60単位時間で実施が可能。総合的な探究の時間や学校設定科目としての実施も可能だ。

カリキュラムでは、自分たちの暮らしや地域をより便利にできるものを調べ、ロボットキットを使って表現する。探究学習のプロセスを組み込むことで、生徒たちが身近な課題を発見し、プログラム・ロボット・数理情報を用いて情報社会の問題を解決する能力を育成する。

カリキュラム活用の流れ

同施策の背景には、学校内に予算があっても、専門的な知識や経験を持つ教員が不足しており、効果的なSTEAM教育の実施が課題となっていることが挙げられる。ヒューマンアカデミーは、同社が蓄積したノウハウと全国2,000教室のネットワークを生かし、認定講師が教員研修や授業サポートを実施して教員不足の課題解決に取り組むという。

なお、STEAMパッケージプランは、「情報Ⅰ」の下記項目を満たすように構成されている。

  • 情報社会の問題解決
  • コミュニケーションと情報デザイン
  • コンピュータとプログラミング
  • 情報通信ネットワークとデータの活用

具体的な授業内容は、以下の通り。

●前期:基礎開発と探究学習の導入|30時間
 既存12種類のモデルロボット1体以上を製作する基礎開発と探究学習の導入
 単元1:イノベーションと探究学習の基礎(3時間)
 単元2:探究学習プロジェクトの導入①(4時間)
 単元3:ロボットキット・プログラミングの基礎(5時間)
 単元4:モデルロボット作成(8~16時間)
 発表・評価|つくったモデルロボットを発表する(2時間)
 単元5:基礎プロジェクトの総括と評価(2時間)

●後期:オリジナルロボットの設計・製作を通じて応用開発とプロトタイプ作成|30時間
 単元6:探究学習プロジェクトの導入②(3時間)
 単元7:オリジナルロボット設計の基礎(3時間)
 単元8:オリジナルロボットの設計(6時間)
 単元9:オリジナルロボットの組み立てとプログラミング(12時間)
 単元10:プロジェクトのテストと改良(4時間)
 発表・評価|つくったオリジナルロボットを発表する(2時間 )
 単元11:最終プレゼンテーションと評価(2時間)

ロボットの組み立てイメージ
利用するロボットキット