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宇宙産業を志す高校生がアプリ「宇宙の地図」を開発、無料で公開

高校生と大学生によるビジネスコミュニティ「First off Projects」

宇宙の地図を開発した「宇宙の地図」

デジタル人材育成やオンライン学習サービスの企画・開発を行うスタディメーター株式会社は、高校生と大学生によるビジネスコミュニティ「First off Projects」が、NASAのオープンデータを活用して作成した太陽系外惑星の3Dマップ「宇宙の地図」を公開したことを発表した。無料のWebアプリケーションで、誰でもアクセスして宇宙を探検できる。

First off Projectsは高校生と大学生のためのビジネスコミュニティ。メンバーは資金や学習機会の援助を受ける代わりに、本人の関心に基づいたサービスの開発や学習レポートの作成を行い、新技術に関する知見や新規事業創出の事例を還元している。

宇宙の地図を開発したのは、宇宙産業を志す高校生。これまでに発見され、データが公開されている5,000以上の惑星について、太陽を原点とした座標を計算し、3D空間上に配置した。惑星を選択すると、生成AIによる解説が表示され、惑星の発見経緯や情報を調べることができる。

惑星を選択すると、生成AIによる解説が表示される
オープンデータとして公開されている5000以上の太陽系外惑星を網羅

同アプリを開発した高校生は、「本人の関心に基づいたアプリケーションを作成しよう」という目標のもと、オープンデータに含まれる惑星の位置情報から座標を算出する数学的処理や、スプレッドシートを活用したデータセットの作成、Webアプリケーション開発のためのプログラミング技術などを学びながらプロジェクトを推進した。開発には生成AIを積極的に活用し、企画から公開までを3か月で実現した。

今後は、さらに宇宙への関心を深められるようなアプリケーションとして成長させるために、UIの改善や他のオープンデータとの接続を行う計画を立てている。