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女子高生1,046人の女子大志望は2割、「恋愛の機会少なそう」が半数以上に──スタディプラス調査
2025年8月12日 08:30
スタディプラス株式会社のStudyplusトレンド研究所は、2025年7月9日から7月14日にかけて、学習管理アプリ「Studyplus」上で、全国の女子高校生1,046人を対象に女子大学に関するアンケートを実施した。
調査対象:全国の「Studyplus」ユーザー(女子高校生)
回答者:1,046名
【属性分類】
高校1年生 182名(女子177名・男子1名・わからない/答えたくない4名)
高校2年生 235名(女子225名・男子3名・わからない/答えたくない7名)
高校3年生 629名(女子623名・わからない/答えたくない6名)
調査方法:学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収
調査時期:2025年7月9日〜7月14日
調査では、「女子大を志望している」は21.4%、「女子大は志望しない」が47.8%、「どちらでもよい」は30.7%だった。
所属する高校について、「共学」と「女子校」で集計したところ、「女子高に所属している」と「女子大を志望する」に、あまり相関が見られないことが明らかになっている。
女子大を志望しない理由として最も多かったのは「恋愛の機会が少なそう」(54.0%)で、「人間関係が複雑そう」(52.4%)、「共学よりも楽しさが少なそう」(37.2%)と続く。
ほかにも「理系や工学系では研究室の選択肢が限られそう」「共学とは異なる独自ルールがありそう」といった意見があった。
一方で、女子大を志望するきっかけとなったことを聞いたところ、「雰囲気の良さ、落ち着き、安心できる環境、オープンキャンパスでの印象」(14件)や「家族や先生の勧め」(12件)、「行きたい学部・学科がある、女子大の方が設備・制度が整っている」(9件)、「男性への苦手意識・過去の経験」(9件)などが挙げられている。
代表的な意見として、「女子だけの方がさまざまな役職に就ける機会が多い」「オープンキャンパスで穏やかな雰囲気を実感できた」「理系の共学の学校にオープンキャンパスに行ったとき、研究室に女子学生がほとんどおらず、不安になった」「自立した女性になれそうだと思った」といった声が寄せられた。
なお、アンケートの自由回答については、レポート申込フォームに必要事項を記載して請求すると、メールにて完全版レポートが送付される。
Studyplusトレンド研究所は、「女子大でしか得られない経験がある」「男性が苦手な人にとっては必要不可欠」といった女子大の価値や必要性を強く訴える意見が寄せられていることに触れつつ、「恋愛の機会が少なそう」「人間関係が複雑そう」といった先入観をアップデートし、女子大ならではの魅力をどのように伝えていくかが、今後の課題となりそうだと指摘している。